目黒考二『一人が三人』

書誌情報

  • 一人が三人ひとり が さんにん
    吾輩は目黒考二・藤代三郎・北上次郎である。わがはい わ めぐろ こうじ ふじしろ さぶろう きたがみ
    目黒考二めぐろこうじ
    2000-07
    晶文社
    『本の雑誌』発行人は、三つの顔を持っている。目黒考二、さすらいのギャンブラー藤代三郎、ミステリー評論家の北上次郎だ。最初は、目黒考二、私小説風エッセイだ。図書館員になることを夢見た若い日々。雑誌創刊二十周年を迎え、創刊当時の苦労に思いをはせる。身も心も活字三昧の毎日を描く。ギャンブラー藤代三郎は週末を競馬場で過ごさないと生きていけない男である。遂に大井競馬場を皮きりに帯広競馬場、岸和田競輪場…を駆け歩くことになった。そこから生まれた痛快な「ギャンブラー日記」。ミステリー評論家の北上次郎は、本の山をかきわけかきわけ、楽しい本を見つける天才である。酒は読書の敵と今夜もソファーでページをめくる。ついに、この“三人の男”が一冊になった!一人が三人!一粒で三つの味が楽しめるエッセイ集。

関連リンク