吉本隆明/松岡祥男『吉本隆明 詩歌の呼び声』

書誌情報

  • 吉本隆明 詩歌の呼び声よしもとたかあき しいかのよびごえ
    岡井隆論集おかいたかしろんしゅう
    吉本隆明よしもとたかあき/松岡祥男まつおかつねお
    2021-08-24
    論創社
    齋藤愼爾(俳人)推薦
    「異様なる書物の出現!」が正直な感想。あの吉本隆明が半世紀にもわたって岡井隆に関わる論考、講演、対談をされていたということに驚愕した。短歌的表現の核心を衝く著作として近現代短歌史に光芒を放つ遺産となろう。
    この本は吉本隆明の半世紀にわたる、岡井隆(一九二八~二〇二〇)に関する論考・講演・推薦文と対話を集成したものである。(中略)
    詩人と歌人の違いはあっても、実作はもとより、社会的見識と人格的叡智においても、まさに両雄並び立つという様相を呈していたのである。そして、なによりも激しい応酬にはじまりながら、反目や対立へいたることなく、相互に尊重し、良きライバルとしてあったことはきわめて稀なケースといえるだろう。(「解題」より抜粋)
    ●対談
    定型・非定型の現在と未来 
    賢治・短詩型・南島論
    日本語の遺伝子をめぐって 

    ●論考・講演・推薦文
    前衛的な問題 
    定型と非定型――岡井隆に応える
    番犬の尻尾――再び岡井隆に応える
    短歌的表現の問題
    短歌的喩の展開
    岡井隆歌集『土地よ、痛みを負え』を読んで
    回路としての〈自然〉
    個の想像力と世界への架橋
    現存する最大の長距離ランナー
    一行の物語と普遍的メタファー――俵万智、岡井隆の歌集をめぐって 244
    わたしの岡井隆コレクション
    『神の仕事場』をめぐって 
    『神の仕事場』と『獻身』
    『神の仕事場』の特性 
    高次の短歌的表現
    岡井隆 
    高次の短歌的表現
    岡井隆の近業について〜『家常茶飯』を読む〜
    解題 松岡祥男 

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