平野啓一郎『考える葦 = Un Roseau Pensant』

書誌情報

  • 考える葦 = Un Roseau Pensantかんがえる あし
    平野啓一郎ひらのけいいちろう
    2018-09-29
    キノブックス
    私達自身のような「夭折の天才」 愛に翻弄された父と子、そして女 「気持ち悪い」文学の最高峰 森鷗外「鶏」 「「愚」と云ふ貴い徳」の弁護人 『細雪』の妙子 傑作群の底に流れていたもの 混沌を秩序化する技術 木乃伊にならなかった知の木乃伊取り 個人の一生と人類の罪 思い出すことなど 「否定性」と「私ら」 「稔りの飽和」の静かな重み 疾駆し、「ゆきき」する若き詩人 人間を知っている作家 アーレントの「反ユダヤ主義」を読みながら 情報に"勝ち負け"はあるのか? 昭和プロレスの"リアリティ" 俯瞰と没入 "我が事"としての西洋政治思想史 〈顔〉で向かい合う自己と他者 テロと昭和 初めて小説を書いた年齢 未来には絶望しない あなたといる時の自分 一区切りついた、という実感 桜の中で、時が重なり合う 自分を解釈してもらう喜び 出版激動期の「文学と金」 飯田橋文学会縁起 文士劇出演顚末 フランスと私 肉体と油彩 「禍」としての才能 窃視された裸体 北九州と、屋根の上の記憶 "遺影画"の世界 人間の居場所 深澤直人さんの仕事 「現実の現実性」に向けて アルゲリッチの《夜のガスパール》のために 偉大さと親近感と 八十年代の亡霊 芸人と「分人」 共感の境界はどこに? 「インセプション」としてのフィクション 悪役次第
    「カミナリおやじ」とは誰だったのか? 排外主義デモ ローンと事なかれ主義 「日本批判」のジレンマ 食品ロスと貧困 「自己責任」論 戦争への想像力 「信頼」と社会の合理性 「面倒臭い」がない世界 顔に結びつけられる自己 ネットと選挙干渉 手術から修理へ 見かけと実体 模倣と影響力 外国人としての被災 伝記と身内話の間 更新される郷愁 釣り好きの祖父の酒 自宅にウイスキー・ボトル Circle of Life

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