大江健三郎『大いなる日に』レビュー

書誌情報

大江健三郎『大いなる日に』表紙
大いなる日におおいなるひに
燃えあがる緑の木 第3部
1995/03
NDC:913 | 文学>日本文学>小説 物語
目次:第一章 『アウグスチヌス「告白」講義』 / 第二章 神は不幸の苦しみを慰めない / 第三章 絞首台の諧謔 (ほか)

レビュー

教会を出たサッチャンの性遍歴を描く前半は、「両性具有」が即物的なエロティックさで語られて流れを見失いそうになる。ギー兄さんにフォーカスが戻った後はその受難の終章へ、だがなにか見失ったままの感覚が続く。
読了:2008/07/19

商品詳細&購入情報