今村夏子『こちらあみ子』レビュー

書誌情報

今村夏子『こちらあみ子』表紙
こちらあみ子こちらあみこ
2011/01
NDC:913 | 文学>日本文学>小説 物語
目次:こちらあみ子 / ピクニック

レビュー

「無垢な愚者」としてのあみ子の言動が周囲を傷つけ、家族を崩壊させる。優しさも悪意も紗の向こうに霞む、鈍感で平和な視界。無造作のようで隅々まで企みの届いた文体がいい味だ。「墓」でやられた、胸が痛すぎる。
読了:2012/10/21

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