大江健三郎『宙返り』レビュー

書誌情報

大江健三郎『宙返り』表紙
宙返りちゅうがえり
1999/06
NDC:913 | 文学>日本文学>小説 物語
目次:序章 犬のような顔の美しい眼 / 第一章 百年 / 第二章 再会 (ほか)

レビュー

オウムを目撃したうえでの宗教物語。信者を裏切って「宙返り」した師匠と案内人が10年を経て世に打って出る。救いを求める人の心に何の言葉が必要か。再生する集団の絆が揺れあるいは凝縮されてゆく過程が鮮やかだ。
読了:2002/11/26

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