舞城王太郎

舞城王太郎プロフィール&ガイド

舞城王太郎(まいじょうおうたろう)―1973年生まれ。福井県南条郡今庄町(現・南越前町)出身。小説家。

覆面作家で、素顔は公開していない。

2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞、2003年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞、2009年『好き好き大好き超愛してる。』で第2回大学読書人大賞受賞。

宮本輝泣かせな文体を駆使。エンタメから純文学に殴りこみをかける特攻隊です。歓迎します。

関連作家・似てるかも作家:小玉有起 佐藤友哉 清涼院流水 大暮維人 越前魔太郎 町田康 阿部和重 乙一 江國香織 西尾維新

舞城王太郎おすすめ本ベスト3

  1. 『阿修羅ガール』表紙
    混沌の街を粟立てる俺らが祭。恋する乙女を地で逝くアイコの精神の煉獄で、シャピーンて炸裂する寓意。真人間になれるように祈ろうじゃないか。終盤の辻褄合わせは稚拙ながら、前半の狂騒を掻き消す静寂が染み透る。
    文学(小説)
  2. 『みんな元気。』表紙
    愛とは何か?を探求し続ける舞城がひとつの形として示した「家族愛」。ぐいーんって空飛んだり猫がトトロになったり学校襲われたりするわけだが、それで立ち現れてくる愛が胸に迫るね。迎合しない態度は相変わらず。
    文学(小説)
  3. 『好き好き大好き超愛してる。』表紙
    愛は祈りだ。不治の病で逝く恋人の物語から神と闘うSFのエピソードにぶっ飛んでっても、溢れる祈りで成立してる。泣けることで評判の巷の恋愛小説を「メタ化」しつくし、舞城流の小説論にもなっててうなづく部分多。
    文学(小説)

舞城王太郎レビュー一覧(16冊)

  1. 『キミトピア』表紙
    舞城作品でしか出会えない種類の倫理がビンビンで、世界の成り立ちを刷新するような読む喜び。特に思弁的な「やさしナリン」「シャワーヘッド」が染みこむけど、「すっとこどっこいしょ。」の青春豪速球も唸り笑う。
    文学(小説)
  2. 『短篇五芒星』表紙
    エンタメから純文学へ幅のある作風を繋ぐ短編集。「バーベル・ザ・バーバリアン」みたいな、「意味不明!」と思ってるうちに本当に意味不明な場所まで連れてかれちゃう匠の技が舞城らしくて好き。でもおとなしいか?
    文学(小説)

舞城王太郎の新刊・近刊

  • 舞城王太郎『畏れ入谷の彼女の柘榴』表紙
    舞城王太郎
    2023-10-13
    講談社 講談社文庫
    そうだ。不思議が起こるべきなのだ。光る息子の指。人語を話す猿。人の形をした心残り。唯一無二の“奇譚”語り。舞城ワールド最新作
  • 舞城王太郎『Jason Fourthroom』表紙
    舞城王太郎
    2022-09-16
    ナナロク社
    デビュー前の1996年のノートに記された詩篇を著者初の詩集として、刊行します。
  • 舞城王太郎『短篇七芒星』表紙
    舞城王太郎
    2022-06-30
    講談社
    奏雨 狙撃 落下 雷撃 代替 春嵐 縁起