井沢元彦

井沢元彦プロフィール&ガイド

井沢元彦(いざわもとひこ)―1954年生まれ(70歳)。愛知県名古屋市出身。小説家、歴史研究家。

テレビ報道局員を経て1980年『猿丸幻視行』で江戸川乱歩賞受賞し、作家デビュー。

1980年『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞。

ライフワーク「逆説の日本史」シリーズは、学者達への批判として素晴らしい。単に私がそのシリーズが好きで、他の小説作品はあまり読んでないせいでおすすめできる作品は限られるのですが。まずは「逆説の日本史」シリーズから、自分の好きな時代についてのものを読んでみるといいでしょう。小説でも歴史の謎を追う作品が多いです。歴史好きな人は特に、「こんなの嘘だ」なんて決め付けずに「こんな考え方も面白いね。」って読むと楽しいですよ。

関連作家・似てるかも作家:本郷和人 千葉きよかず 半藤一利 城山三郎 阿川弘之 陳舜臣 佐野眞一 澤地久枝 白洲正子 原田実

井沢元彦おすすめ本ベスト3

  1. 『逆説の日本史 1 古代黎明編』表紙
    ライフワークと言える歴史解明第一弾。歴史学界の史料至上主義的無能を鋭くあばきつつ大国主命や卑弥呼の謎に迫る。中でも天皇陵管理体制への怒りは決して新説ではないにしろ、これがベストセラーであるからすごい。
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  2. 『逆説の日本史 2 古代怨霊編』表紙
    聖徳太子編が白眉。「聖徳」の名から浮かび上がる、その波乱の生涯。怨霊信仰というキーワードで一変する歴史。仮説から断定へわしわし進む力強さが魅力だ。奈良の大仏建立の経緯にしても明快で分かりよい。楽しい。
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  3. 『逆説の日本史 3 古代言霊編』表紙
    平城京から長岡京へ、そして平安京への遷都の真実。万葉集成立の事情。言葉を発するとそれは実現するという「言霊」信仰で論破する終盤の勢いはさすが。船岡山を始点とした平安京の対怨霊構造には大きく納得できる。
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井沢元彦レビュー一覧(19冊)

  1. 『逆説の日本史 13 近世展開編』表紙
    徳川幕府成立の初期、戦国から江戸へ文化がどう変遷したか。時代としても本シリーズとしても中休みの感もあるが、利休や綱吉の評価置き直し、太平の世を準備した「鎖国」が幕府令ではなかったとか、なるほどが多い。
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  2. 『逆説の日本史 12 近世暁光編』表紙
    関ヶ原から豊臣家を追い落として徳川幕府の礎を築くまでの家康の時代。長期政権の秘密として、危機管理体制の構築方が考察される。「本願寺の分断」がその最高傑作であるとか、御三家設立の目的とか、今回も冴える。
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