ポール・オースター

ポール・オースタープロフィール&ガイド

ポール・オースター(Paul AUSTER)―1947年生まれ(74歳)。アメリカ・ニューアーク出身。小説家、詩人。

詩作・翻訳を経て作家へ。映画監督作品もある。

世にその名を知らしめた「ニューヨーク三部作」(『シティ・オヴ・グラス』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』)からまずは読んでみましょう。三部作と言いながら物語がつながっているわけでもないのですが、彼の原点には違いないです。以降作風も徐々に変わってきています。ほとんどの作品を柴田元幸が訳していて、いい訳するもんだなぁと彼のことも好きになりました。

関連作家・似てるかも作家:エドウィージ・ダンティカ 柴田元幸 トルーマン・カポーティ J・D・サリンジャー ジュンパ・ラヒリ リチャード・ブローティガン フィツジェラルド エリザベス・ストラウト スティーヴン・ミルハウザー チャールズ・ブコウスキー

ポール・オースターおすすめ本ベスト3

  1. 『鍵のかかった部屋』表紙
    妻と小説原稿を残して消えた友人を追ううちに溶解してゆく主人公。というニューヨーク三部作全部同じ展開じゃねぇかと思わせながら、完結編だけあって真実を求める意志が明確な長編。まっとうであるだけ結末が効く。
    文学(小説)
  2. 『ムーン・パレス』表紙
    唐突に堕ちてゆく前半に初期の匂いを感じるが、いくらか湿度の高い情緒的展開が妙にはまる。蛇行しながら時を遡る想いは、いろんな物事がもう手遅れであるということを確認してゆくことに過ぎない。運命論ではなく。
    文学(小説)
  3. 『幽霊たち』表紙
    ホワイトの依頼によりブラックを監視することになった探偵ブルー。何も起こらない日々にこの依頼の正体を思案し続ける長編。考えることの意味? 自我の境界が緩くなってゆくのだがあくまで明快な文体が崩れないね。
    文学(小説)

ポール・オースターレビュー一覧(14冊)

  1. 『ブルックリン・フォリーズ』表紙
    人間の愚かさを描く群像劇。喜劇なカラーになっているのが珍しい。生きる力を取り戻してゆくネイサンのための、いろんなエピソード。あまりハッピーといえず醜悪なこともあるけど温かみのある視線が皆を包んでいる。
    文学(小説)
  2. 『オラクル・ナイト』表紙
    物語内物語が何層も入り乱れ、挿話の響き合いがまた別の挿話を呼ぶ。いつもどおりのオースターお得意だけども、地下室に閉じ込められた男の取り残され感が、後半さらに細粒化していく。なんだか箱が小さい気がした。
    文学(小説)

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