佐伯一麦

佐伯一麦プロフィール&ガイド

佐伯一麦(さえきかずみ)―1959年生まれ(64歳)。宮城県仙台市出身。小説家。

1984年、『木を接ぐ』で作家デビュー。

1984年「木を接ぐ」(『雛の棲家』に所収)で第3回海燕新人文学賞、1990年『ショート・サーキット』で第12回野間文芸新人賞、1991年『ア・ルース・ボーイ』で第4回三島由紀夫賞、1997年『遠き山に日は落ちて』で第1回木山捷平文学賞、2004年『鉄塔家族』で第31回大佛次郎賞、2007年『ノルゲ Norge』で第60回野間文芸賞、2014年『渡良瀬』で第25回伊藤整文学賞、2020年『山海記』で第70回芸術選奨受賞。

関連作家・似てるかも作家:古井由吉

佐伯一麦レビュー一覧(2冊)

  1. 『ア・ルース・ボーイ』表紙
    高校中退の少年と、私生児を産んだ少女が職安を訪ねるシーンから。若い苦さと居場所のなさを描いたみずみずしい青春小説。電気工として手に職をつけていく過程とか、語りが丁寧なため情景が心象となって染みこむよ。
    文学(小説)
  2. 『一輪』表紙
    電気工とヘルス嬢との恋。二編で裏表。誰も卑屈じゃない、世間が気にならないくらいの純愛。ボタンを掛け違えたスレ違いとか、基本に忠実なストーリーでいわば古臭いんだけど、語り口が誠実なので引き込まれる佳作。
    文学(小説)

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