田口ランディ

田口ランディプロフィール&ガイド

田口ランディ(たぐちらんでぃ)―1959年生まれ(61歳)。東京都出身。小説家、エッセイスト。

高校卒業後、広告代理店勤務。ネット上でコラムマガジンを発行、多数の読者を獲得、注目される。

2001年『できればムカつかずに生きたい』で第1回婦人公論文芸賞受賞。

コンセント』『アンテナ』『モザイク』と三部作をなす作品群は、巫女的な精神世界を広げながら、なおも今日的な作風。まずはこの順に読んでみましょう。『コンセント』での「ひきこもり」というテーマは世間の求めるものにぴったり合っていたわけで、それはひとつの素晴らしい嗅覚だと思います。盗作うんぬんはヌキにして。エッセイは小説とはまた違ったトーンなんですが、メルマガ出身の人らしく歯切れよいです。

関連作家・似てるかも作家:大月隆寛 加藤展生 田中未知 塩田時敏 田口壮

田口ランディおすすめ本ベスト5

  1. 『アンテナ』表紙
    妹が突然消える。その不条理さから身を守るために、母は宗教へ、弟は精神の彼岸へ。そして僕は、僕なりの方法で妹を葬らねばならない。臨床哲学のクールな長編。時代の嗅ぎ分け方も、無駄のない文章も、全部正解だ。
    文学(小説)
  2. 『コンセント』表紙
    引きこもりの末に死んだ兄の謎を追い「コンセント」という鍵に翻弄される長編。セックスの全能感でどっと疲れるけれど、人間の壊れ方の描出は丁寧で新鮮。新しいOSって話もいいし。ラストの覚醒ぶりには賛否両論か?
    文学(小説)
  3. 『モザイク』表紙
    新しいOSになるための三部作完結編。護送途中に脱走した少年を探すストーリー。これまで個人的問題だった主題が人類の進化という世界に達している。渋谷はヤバイと思っていたがそう来るか。この危機感は共有すべき。
    文学(小説)
  4. 『聖地巡礼』表紙
    豪華ゲストとともに天河だとか出雲だとかパワースポットを訪ねるんだが驚くほどミーハー寄り。もう少し感応して観光客とは別の視界へ降りて行ったほうが楽しいのに。『モザイク』の舞台となった渋谷地下水路も登場。
    文学(日記・紀行)
  5. 『7days in BALI』表紙
    バリ島で失踪した友人を探してオクターブを駆け下りる旅。こんなに無防備なまま呪術的な世界に興味をもっちゃいかんのじゃないかと思わされるが、バリのイメージそのままではあるので、行きたい人にはそそるかもよ。
    文学(小説)

田口ランディレビュー一覧(20冊)

  1. 『マアジナル』表紙
    UFO、霊性、スウェーデンボルグとか相変わらずオカルトだな!(褒め言葉)。能登は「ノット=結び目」だなんて剛球さにちょいちょい瞠目させられる。ストーリー的にはまとめきれなかった感があるが、ネタは好きなのよ。
    文学(小説)
  2. 『オラ!メヒコ』表紙
    「マジックマッシュルームやりたい!」のメキシコ旅行記。幻覚体験が第一の目的だから旅の参考にはならないけど、トリップ欲は掻き立てられる。スピリチャル憧れっ娘みたいになってるのはいつもどおりなので慣れた。
    文学(日記・紀行)

田口ランディの新刊・近刊

  • 江原啓之/田口ランディ/秋山眞人『精神世界3.0』表紙
    江原啓之/田口ランディ/秋山眞人
    2021-07-23
    河出書房新社
    二人の能力者は、何を考えて生きてきたのか?今の時代、これからの時代をどう捉えているのか?気鋭の作家が切り込む!
  • 田口ランディ『逆さに吊るされた男』表紙
    田口ランディ
    2021-02-08
    河出書房新社 河出文庫
    地下鉄サリン実行犯の死刑囚Yと交流する作家の「私」。真実を追ううち、自身が制御できなくなり…衝撃のノンフィクション・ノベル。
  • 田口ランディ/結城正美/六七質『リクと白の王国(キノブックス文庫)』表紙
    田口ランディ/結城正美/六七質
    2019-02-09
    キノブックス
    2011年3月11日の大震災後に宇都宮から福島へ転校した小学校5年生の少年リク。引っ越した町には、人影がなかった。道路にも、校庭にも誰もいな...