雨に煙る秩父・長瀞、レイニートリップ
行程
- 2008-09-21
- 東京―長瀞―和銅鉱泉
- 2008-09-22
- 和銅鉱泉―秩父―東京
旅行記
2008-09-21(1日目/日曜日)
雨の長瀞を歩き和銅鉱泉へ
長瀞駅に着いてみたらホームに人が溢れてていったい何?どうしたの?とウロウロしてたらSLのご到着でした。毎週末走ってて、そーんなには珍しくもないんだろうと思うのですが親戚一同で見に来ました風の人たちでごった返す長瀞です。
さて。今回は三峯神社へ行こう!と思い立ってやってきたのですが、ずっと雨が降ったりやんだり。三峰山はもうちょっと厳しいかもしれんなーと思いながら初日は長瀞散策です。
駅前の蕎麦店でお庭を愛でながら手打ち蕎麦を賞味、続いて阿左美冷蔵でデザート。言わずと知れた「かき氷」の有名店。宝登山へ向かう途中にある寶登山道店です。9月下旬、シーズンも終わりかけなのでそれほど待たずに入れました。本店のほうはもっと混んでるのかな?
このでかさ(高さ)にも驚かされますが、天然氷のまろやかさ、きめの細かさがもうたまりませんね。うまいなー。
阿左美冷蔵からそのまま宝登山へ向かって、宝登山神社へ。ヤマトタケルノミコトが東征の折、この地で巨犬に助けられたという伝説が伝わる、犬神の神社です。しかし、ちょうど本殿大改修の真っ最中で、残念ながらまともな参拝ができませんでした(2009年12月に完成しています)。こういう情報、事前に仕入れずに来ちゃうんだよねぇ。
ロープウェイで登れる山頂に奥宮があるので、そちらへ行ってみよう、というか奥宮が本物だしね。とか言いながらロープウェイへ。雨が降ってきました。
奥宮、いい空間ですね。社は小さいのですが、霊山としてのエネルギーが感じられます。雨の音と、呼吸の音しか聞こえないなか、静かに参拝。言葉もなく、写真撮るのも忘れました。
その後、やはり宝登山山頂にある宝登山小動物公園へ。小猿を抱いてひょいひょい歩く母猿、投げた餌を全球キャッチする若猿、猿がいっぱいです。なのにヤギの写真をアップしたり。柵を越えん勢いでこちらに首を伸ばす(おそらく餌をくれと言ってる)ヤギと、「何もあたえないで下さい」の看板の対比が物悲しい一枚。
宝登山を降りて、長瀞の荒川岸、石畳エリアへ出てみました。岩盤、岸壁が造りだす奇勝。他にはない景勝地……ですが景勝地はそんなに時間を潰せないもので。しばらく見学して戻ります。ライン下りが名物ですが、船は雨だとひどそうなのでやめておきます。
石畳と駅の間を結ぶ石畳通りは、古くからの観光地ではよくあるタイプのお土産商店街で、この風景はたぶん20年前もおんなじものとしてあったんだろうなぁと想像します。というか長瀞自体が昭和の時代の観光スポットという風でもありますね。
雨がやまないので早めに宿に入ることにしました。長瀞から秩父鉄道で4駅ほど下って和銅黒谷駅下車、今日の宿は和銅鉱泉「ゆの宿 和どう」です。
露天風呂付き客室なんて取ってみました。うふ。いろんなスタイルの露天風呂付き客室を用意している宿で、ここは丸い檜の風呂桶が露天風呂としてあります。部屋付きのものにしては大きく、のびのびと入れます。
2008-09-22(2日目/月曜日)
三峯神社は諦めて秩父散歩
朝になって、やっぱり雨が続いてるので三峯神社は今回は諦めまして、秩父観光とします。電車で秩父へ出て、予定考えてなかったけどどうする、札所巡りでもするか?と言いながらとりあえずやってきた秩父今宮神社。霊水湧くパワースポットで、このときここの清龍の滝で清めた硬貨を2年たった今でも財布に入れてます。宮司だか禰宜だか売店のおっちゃんだか(不明)に勧められて、お風呂にたらすといいですよってんで小さな容器に汲んでも帰りました。
水の気のせいでしょうか、非常に清浄な空気がある神社でした。
御神木の龍神木は樹齢千年を超える立派な大欅で、宮司だか禰宜だか売店のおっちゃんだか(不明)によると、木の幹に神様の顔が現れてきたのだと。あのあたり、と指差すところをよく見ても分かりません……。こちらがカメラを手にぶらさげてるのを見て「ぜひ写真を撮って帰れ」とおっしゃる。「撮影禁止って立て札立ってますけど、いんですか?」「問題ないですよ」と言うので撮る。何枚か撮っているうちにいなくなったおっちゃんと入れ替わるように、奥から宮司だか禰宜だか売店のおばちゃんだか(不明)が歩いて来られる。おばちゃんに「撮影禁止という字が読めないのかしら? あはん?」と詰問され困惑、撮っていいって言われたんですごめんなさいと泣いて去る。
撮った御神木の写真はもちろん載せられません。なんだか残念な想い。雨に濡れ、涙に濡れる旅。
気を取り直して秩父神社へ。権現造りの壮麗な社で、彫刻を見ながらぐるりと一回り。
水に浮かべると結果が現れる水占いみくじというものがありまして、引いてみました。吉。そんなもので今宮神社のショックから立ち直れるかといったら立ち直れません。
昼食でビール。西武秩父駅の仲見世通りでお土産見たり買い食いしたり。なんだか時間も持て余し気味になりつつ早めに帰路につきました。(了)