2001年10~12月

近況報告

年末。酒飲みの季節。

前回ので今年最後の更新としてぶらぶら旅しながら帰省しようと(能登です)思ってたんですが、まだぐだぐだ東京におります。引きこもって昼真っから飲んだ暮れております。年の瀬ですな。実のところ出張の振休を年末に取ることにしたので27日から正月休みなのですよ。すでに正月ボケです。書くことも思いつかないんですけど。実家にいる妹からメールが届きまして「冒険の書消さずに残っとるよー」だそうなので、お盆に途中までやったドラクエVIIの続きやりに帰ります。それではよいお年を。

2001年ベストテン

今年最後の更新です。もうすでに3回目となりました、年末恒例今年読んだ本ベストテンをやります。「フェア」ですでに6冊まで見せちゃってるので驚きもなにもないでしょうけれど。今年は158冊読みまして、そのなかから選りすぐりの10冊です。ちなみに昨年は1位沢木耕太郎『深夜特急』、2位原田宗典『優しくって少しばか』、3位重松清『ナイフ』でした。それでは2001年版、発表。

順位書名著者名発行年出版社
1位彗星の住人島田雅彦2000年新潮社
2位アンテナ田口ランディ2000年幻冬舎
3位日本の川を旅する野田知佑1982年JTB/新潮文庫
4位ニュークリア・エイジティム・オブライエン1989年文藝春秋/文春文庫
5位鍵のかかった部屋ポール・オースター1989年白水社/Uブックス
6位日本文学盛衰史高橋源一郎2001年講談社
7位ニッポニアニッポン阿部和重2001年新潮社
8位コンセント田口ランディ2000年幻冬舎/幻冬舎文庫
9位首の信長小林恭二2000年集英社
10位太陽待ち辻仁成2001年文藝春秋

こんな感じです。エッセイの『日本の川を旅する』、短編集の『首の信長』以外は長編小説で、そのなかでもわりと長めのものが揃ってしまいました。力作・勝負作にがっちりと捕まった一年。1位の『彗星の住人』は本当におすすめです。ここでは5位までが5つ星、それ以下は4つ星つけたものです。昨年は5つ星がちょうど10冊ありまして「ベストテン選ぶもくそもないじゃないか」と思ったものなんですが、なぜか今年は少なめ。『日本文学盛衰史』あたりは今から思えば5つ星つけるべき本でしたね。

このなかでちょっと注目して欲しいのが阿部和重。彼、いい作品書きます。まだ若干認知度が低いようなのでアピールしておきましょう。『インディヴィジュアル・プロジェクション』で大ブレイクかと思いきや、またなんか落ち着いちゃってるのでね。初期作は文庫にもなってるので手にとってみてください。

さて、今年になって初めて触れた作家で最もアピールしたものに与えられる最優秀新人賞は田口ランディです。三部作の2→1→3という間違った読み順だったんですが、どれも興奮しました。そのうち2冊をベストテンに入れてしまいましたけども。エッセイもいくつか読みましたがやはりこの人には小説を書いてもらいたい。オカルティックで反物質的パワーに溢れる小説をまた読みたいです。そういう読まれ方は望んでないでしょうが。

それから今年もっとも多くの著作を読みふけらせた時間泥棒賞(毎回この名称だがもっといい言い方はないものか?)には12冊の池澤夏樹。自分でも調べてみて意外な気がしたんですが、「むくどり」シリーズ一気読みが効いたようです。

以上のような形で今年一年の読書生活を総括させていただきまして、正月休みに入ります。次回更新日は1月7日予定となります。またお会いしましょう。

談話室という名のチャット

クリスマスをものともせず更新です。最近ネット書店のありかたということしか考えてなくって本読みも滞りがちなんだけれども、談話室という名のチャットを作りました。書店に併設のカフェスペースとでもイメージください。そこでいろんな人とくつろぎつつ、おすすめ本を尋ねてみたり、読み終えたばかりの本の感動を話してまわったりとかね。そういう使い方ができるかなぁと思ったわけなんです。「探してる本があるのだが書名が分からず困ってる」なんて時にもすぐに人に聞けたりすると便利ですしね。それも来場者があってこそなのでぜひとも使ってみてもらえると嬉しいんですが、閑散としてしまうのが目に見えるようで、なんとも辛かったりはします。どうかしら。

それから、新刊情報更新しておきました。ネット書店ならば毎日更新してしかるべきとも思うんですが、そうも行かず、新刊情報は毎週頭に「先週出た分」という形のアップにしてゆくつもりでいます。ご容赦のほどを。

架空の平台

「書店」ということに関して、わりと好意的な意見をいただいております。ありがとうございます。結局この提携のいいところは、在庫がどうしたとか資金繰りがどうのとか、バイトが三日で辞めちゃったとか傘たてかけないでとか、そういった書店運営に関わるわずらわしさから一切解放されているということですね。「こいつはおすすめだよ」と架空の平台ガンガンッと積み上げておきゃそれでいいという。だからこれまでの「おすすめ本の紹介」というサイト方針とまったく同質のもので、で、気が向いた人は買うこともできるようになったと。あくまで「紹介」のほうがメインだと考えていますので、100字レビューのページなんかには買い物かご取り付けたりはしないつもりです。鬱陶しくなりそうなので。どちらがいいのか、ちょっとまだ分からないんですけども。

書店はひとつのコーナーだけにとどめて、その中でいろんな展開をさせたいのですが、上手いアイデアってなかなか生まれないものです。実のところ1カ月も前から進んでた話ですし、ずーっといろいろ考えてたんですけども。オンライン書店っていくつもあるけどどこも大差ないじゃないですか。個人サイトだからやれることって何か他にあるような気がするんですよね。そうやって悩むことが非常に楽しい日々です。

オンライン書店になりました。

これまでの「テーマで選ぶこの一冊」のコーナーをオンライン書店としてリニューアルしました。「読者投稿」というテイストを残したまま書店になったんだよというニュアンスが伝わるようにと、いろいろ考えてたんですが思いつかないので幾分雑なコーナー名です。

楽天ブックスさんから提携のお誘いがあり、面白いかもと乗ったわけです。決済や配送は楽天ブックスがやってくださるので、こちらは陳列する本のセレクトや構成のみに専念します。楽天ブックスではいろんなサイトと提携してのチェーン店的展開をしてまして、その「旅と現代文学。店」となります。僕は雇われ店長として自分のカラーに偏向した店造りをしてゆけばいいわけですな。

内容としては、「投稿コーナー」をほとんど単純に読み替えただけの「今月のフェア」なるものをやってます。店長(僕ですが)から提示する本の冊数を増やしたほかは、みなさんからの投稿を随時お待ちする、おなじみのスタイルです。すでに投稿いただいている12月分から移行させました。投稿したんだけれど、この形態で紹介されるのは気に食わないという方はご連絡ください。

あとは新刊・近刊の情報を入れました。やってみたかったんですよ、これ。週に1000冊以上も発行される本を全部フォローするわけにもいかないので、「注目作家」でピックアップしてみてます。

ほかにも旅本の紹介とか「オンライン書店」として、「旅と現代文学。楽天ブックス」として、楽しげな企画を思いついたら入れていきます。

暇なときに足を運ぶ「なじみの本屋」にしてもらえたら嬉しいです。そんでもって興味のある本があれば購入してもらえればと思います。住所等個人情報は僕のもとに届かないシステムなので、安心してください。

それから下世話な言い訳ですが、儲け主義ではなくて「なんか書店ごっこっぽくて面白いかも」というような状態です。言い方悪いですが。そのくらいの気軽なスタンスが「楽天的」あたりに掛けことばになってます。守秘義務もあり具体的な数字にならないように言いますと、今の会社から貰ってる手取りを稼ごうと思ったら月に8000冊は売らなければなりません。そんなのありえません。いや、ありえてほしいんですけど、ありえないでしょ。そんなわけでひとつよろしく。

北京書店事情

北京は寒い街でした。噂どおり一日中氷点下でした。手袋をしないと手が死んでしまいます。さすがの中国人も自転車ですっ転ぶほど路面ツルツルでした。でもそういうピインとした寒気が似合う町並みでしたね。歴史が壁から滲んでるような路地裏も、どこに入っても旨い料理も、よかったですよ。故宮も素晴らしいものだし。

ただ英語がほとんど通じないんですよね。空港とホテルと外国人向けレストラン以外では、ほんとに英語が通じない。これには往生しました。僕ら日本人には「漢字が分かる」という強力なアドバンテージがありなんとかなってしまう部分もあるんですが、欧米人はどうしてるんだろう? これまで、日本にいて英語で道を尋ねてくる外国人に「日本に来てるんなら日本語で話しやがれバカヤロウ」とか思ってたんですけど改めます。やっぱ英語は通じてほしいっすわ。少なくともタクシーや観光地の受け付けなんかでは。

ニイハオとシェイシェイと数字くらいしか知らない状態で行くのがすでに失礼なことなんですけどもね。食堂で店員に「英語を教えてくれ」と1時間も捕まったりもしました。なんでやねん。珍しく英語が通じる人に会ったと思ったら娼婦だったりね。なんでやねん。

そうそう、もちろん書店も見てきましたよ。日本との差で気になるのは、学術書や参考書の棚が盛況だということでした。学のあるなしがダイレクトに生活に反映するということなのかもしれませんが、なんというか知識欲みたいなものがうずまいていて圧倒されるものがありました。みんな、棚の前に座って、数学理論だとかの本を熱心に読んでるんです。それにも関わらずいまだ「眠れる獅子」を決め込んでいる中国という国は、やっぱりどこか構造的な問題があるんでしょうか。

書店では村上春樹の中国語訳『尋羊冒険記』を買ってきました。自分のために買った唯一のおみやげです。ほか渡辺淳一とか小池真理子、篠田節子あたりが目に付きました。『五体不満足』もあってのけぞりましたが。

旅立ち前に

6~12日に出張で北京に行ってきます。夏にサイパン出張で出たときには「ビーチで寝転がって本を読むぞ! えいえいおー!」つって行ってきたんですが、北京は氷点下らしいっすよ。今回はそんな軽やかな読書人生は望めそうにありません。とにかく、例によってメール、掲示板、更新など不義理しますがよろしくどうぞ。

絶版文庫フェア

先日このコーナーで浜松町の談という書店名を出しましたけど、現在一番足繁く通うのがそこの書店なんです。会社の近くだからなんですけどね。で、この間、そこで「新潮文庫の絶版本フェア」なるものを見かけたんですよ。倉庫に眠ってた絶版本をかき集めてきただけの安易な平台ですが、欲しかった本が手に入ったと喜ぶ人もいるでしょう。

しかし、そこには看過できぬ問題が含まれているのです。「新潮文庫は絶版にするのが早い」という問題が。

100字レビューのコーナーで、発行年月・出版社・ページ数等のデータを入れているのですが、そこに絶版本は「絶版」と添えるようにしてるんですね。レビューを見てその本を読んでみたいと思った人が、書店で探すのか古本屋や図書館を当たる方が速いのか、判断できて便利じゃないですか。ね。で、それも半年に一度くらいのペースで全点再チェックかけて新しく絶版になった本とかメンテナンスしてるんです。えらいでしょ。ね。とはいっても出版社にいちいち確認するわけにもいかないので、書店のウェブサイトで検索して絶版って書いてあったら「ああ絶版なんだ」と思って書き直してるだけなんですけど。

それでね、とにかく新潮文庫はどんどん絶版になるんですよ。驚くほどの速度で。統計とったわけじゃないですよ、前述のメンテ作業中に感じる個人的な感触なので、明言しちゃいけないのかもしれないんですが、え、もう絶版にしちゃうの?と驚かされるのはのきなみ新潮文庫なんです。売れない本、という切捨てが他社よりもシビアな気がします。パンダの笑みに隠れて・・・。

経営的には正しい判断なんでしょう。でも、もうちょっと猶予を与えてやってほしいなぁと思います。んー、やっぱり事実無根っぽくて怒られそうな気もしますけども。

Yahoo!で「新潮文庫 絶版」と検索するとこんなページがトップで出てきました。もしやそういう商売手法なのか!?

あの青春をもう一度

今月の投稿テーマは、昨年に引き続き「今年読んだベスト作」です。昨年はかなりバラエティにとんだ楽しげな本が集まり嬉しかったもんでね、「あの青春をもう一度」なのです。みなさんぜひよろしくお願いします。これはという一冊、あるでしょ?

「テーマで選ぶこの一冊」としての新コンテンツ、もうしばらくで作れそうなのですが、投稿は無駄にはならないので遠慮せずにどうぞ。

戯曲新刊って。

やっぱり戯曲の新刊って発見が遅れるんですよ。鴻上尚史は新刊が出たら中身も見ずに全部買うという作家の一人なんですが、9月に出てたこの本の存在に11月に入ってようやく気づきました。「文芸新刊」の棚に並ばないのですよ、戯曲は。渋谷の紀伊国屋もそうだったし浜松町の談もそうだったというそれだけのサンプルで語ってしまいますが、新刊棚に並ばずに戯曲コーナーに直接収められてしまうのです。発売初日、たった1日だけでも新刊棚に積んでくれたら気づいて買うんです。新刊棚は毎日見てますから。さすがに戯曲棚までは逐一チェックしてないんでね。これ、非常に困ります。いや、ファンなのだったらオフィシャルサイトとか足しげく通ってればいい話なのかもしれないんですが、それはしてないので、自分の怠慢を棚にあげるようですけども、ぜひとも新刊棚に並べていただきたい。売れないから並べない、並ばないから売れない、のですか? 寂しいもんですね、戯曲業界。

というような話を前にも言ったことがあって、「そこんとこどう考えているのだ紀伊国屋渋谷店!」とこのスペースで名指しで言い放ったわけなんですが、その時には翌日さっそく並べられててびびりました。誰か見てるのか?

保坂和志にみる現代文学

保坂和志、今回掲載の2冊はストーリーつながってまして、両者が一緒になった講談社文庫版を入手したので続けて読みました。中公文庫版は別々ですし、もちろんそれぞれ独立して読めるものなんですが、続けて読むと主人公たちの首尾一貫した人生哲学がくっきり見えて面白いです。いかにも小説的なストーリーを形成する事件なんて何一つ起こらず、ただただ生活の痕跡があるだけなんですが、幸せな気分になれる温かい小説です。レビューで「何も書くことのない時代の純文学として模範的な善良さ」と書いたんですが、皮肉的じゃなくて、現在に物を書くにあたって、これも正解のひとつだよなぁと感心したゆえのコトバなのです。

実は月曜日は会社が休みだったんです。なので4連休だったんですけども、旅に出たいという思いも頭をよぎったのですけども、ファミリーマートとイトーヨーカドーとブックオフにしか行っておりません。今日は4日分の無精ひげをぶら下げて、八王子駅前店・片倉店(「固くラテン」と変換されびびります。それはいいとして)・古淵店・町田中央通店と横浜線沿線4軒のブックオフを流してきたんですが、やはり町田中央通店が最強です。街でハントしたギャルを連れ込むならブックオフ町田中央通店でキマリです。みなさんもぜひ。

リニューアル出来。

コンテンツの統合整理を軸にリニューアルしました。まだ途中の部分もありながら、大枠はできたのでとりあえず。いかに分かりよくするか、直感的な動けるようにするか、に主眼を置いたのですが、どうでしょうか。デザインよりは機能性を重視したいという気分なんです。なので、いまどきタブによるナビゲーションにしてみたり、フレーム増やしてみたりしてるんですが、使い勝手など感想教えてもらえると嬉しいです。まぁほとんど内容物に変化はないんですけどね。素人くささというか個人サイトらしさはあえて残しました。断じて「あえて」なのです。

内容物の変化で、一点、「テーマで選ぶこの一冊」というコーナーなんですけども。以前の「投稿コーナー」を入れてるんですが、工事中の札立ててます。ここ、あとでもうちょっと変わります。みなさんの投稿に全面依存していたコーナーだったわけですが、若干ニュアンス変えてみようかなと。現在も投稿募集中ですし、以降も投稿のお願いを続けるコンテンツになる予定なのでご心配なく。まだ頭の中でこねまわしてる段階ですけれど、ぜひ期待、ご協力を。

有言不実行開始

ようやく仕事がひと段落つきました。これから更新にガシガシ力を入れていきます。まずはコンテンツ充実をめざし新しいステップへと入ります。また有言不実行の悪い癖ですが、とにかく何かやります。それにあわせて、そろそろデザイン飽きてきたのでリニューアルを考えております。年内メドです。

うっし(にぎりこぶし)。

オーラ体験

前回の呑んだ勢いで書いたもの、あとになってちょっとまずい部分もあるような気がしてきたんですが、個人名も会社名も出してないから構わないだろうとそのままにしておきます。僕は本名を出して運営してますが、会社名はいろいろやっかいな制約が出てきそうなのでとりあえず伏せてます。だから知ってる人も掲示板なんかで特定したりしないようにね。

はい。今日アップした山川健一、オーラの実体験を軸に宇宙・宗教へと広がるエッセイです。こういうの、個人的に大好きです。雑誌『ムー』も毎月欠かさず立読み(立読みかい)してるんで。でもこれは文体が楽しいです。なれなれしいまでにフレンドリーでオープンな、ラスタマンみたいな文章。こんな文体で書かれてる類書ってあまりないはずなので、神秘体験なんかに拒否反応がある人も読みやすいんじゃないでしょうか。

人生の師。

本来ならば「疲れたー、うぃー」っつーて倒れ伏して眠るんだけれど、今日は更新しておきます。部署の先輩、いや、人生の先輩に異動発令が出まして、哀しみに暮れる彼とサシで飲んで帰ったのですよ。もう別れるのは非常に辛い、捨てないでッとすがりつかんばかりの勢いで屋台でおでん食って帰ったのですよ。毎日見にいくんだけれど全然更新されてないじゃないか、原宿の話ももう読み飽きたのだ、という彼に送辞のコトバを送るべく、こうして酔いも回る中書きつむいでいるわけですが、だってもう彼にとってはもちろん僕ら残されるものたちにとってもネミミニミズな話で、どうしていいものやら分かりません。ただ彼のあの部署のカラーを決定しながらなおも道化回し的な(後略)

大変ですよまったく。今度の土曜もまた給料の出ない組合仕事に拘束されます。今回の事変でももう自分のキャパを越えます。ますます更新の頻度は減るんでしょうか。

温泉いきませんか。

ブックオフ原宿店

ようやく更新できました。はー。遅くなりましたが投稿コーナー、今月のテーマは「戦争を知る本」です。・・・。無茶やってます。ごめんなさい。で、慌てて書き添えるわけじゃないんですが、12月のテーマも同時発表。昨年やったものと同様でやります。12月は「今年読んだベスト作'01」となります。まだ先だけどこっちもよろしく。

週末、休みたいにも関わらず、会社のソフトボール大会なんてものがあってですね、土曜は平日より早起きして行ってきました。そういうのが嫌いなのでこれまで一度たりとも参加したことのないイベントなんですが、今年は運営委員みたいな立場になってしまいやむなくなのです。どうなんでしょ、この無方向の忙しさは。

そのまま帰るのもあまりに無為な土曜なので、原宿に立ち寄ってきました。何故原宿。いや、原宿にブックオフがあるんで。いや、そればっかりなんですけど。割合広い店舗と聞いてたんですが、行ったことがなかったので覗いてみようと。店はそれなりに充実してましたし、それなりに購入しました。がしかし、あの人ごみを考えるともう行きたくなくなりますね。原宿って歩いたことがなかったんですよ。上京してきた両親を東京見物に明治神宮へ連れてったことはあるんですが、それ以外で原宿へ来たことがなくて。用事もないし。あそこは雨の日もあんなに混んでるものなんですか? なんで原宿の子供達は歩くのが遅いの? それさえなければ通ってもいいタイプの店舗なんですが、、、残念です。

ワッティズ様

滑り込みでの投稿二件、掲載しました。嬉しいことです。明日にはまた新しいテーマが必要なんですね・・・。1カ月たつのが早い早い。

今日は中華料理屋で夕食を取りながら、小林よしのり『戦争論2』を読んでいました。昼休みに書店で見かけ、思わず買ってしまってて。好きなんですよ実は。前作はもちろん、「新」「旧」ゴーマニズム宣言も全部読んでますしね。このサイトで載せてないのはいらぬ誤解をされたくないからなんですけども。銀色夏生とともに、誤解を生みそうで載せづらい作家の一人なのでありますな。

それはさておき、って全然違う話になるんですけど、その夕食時に、前の席に欧米人1名+日本人3名のグループがいまして、「お疲れ様ぁ」ってビール飲んでたんですね。別に珍しい光景じゃ全然ない。なので餃子食いながら本に没頭してたんですけど。でもそこで、欧米の方が連れの日本人にこんな質問をしたんです。「『お疲れ様』の『様』ってどういう意味? 『お疲れ』は分かるんだけど」って。もちろん英語なので、「ワッティズ・様?」だったかなんだかの違和感あるプロナウンスになってて、耳に入ってきてしまったんですね。「ファミリーがなんたらかんたら」「尊敬の気持ちがどうしたこうした」って連れたちが説明を試みるも、結局答えには到達しなかったようです。なんだかNHKの教養番組見てるような微笑ましい光景でした。日本語って難しいですね。

あれ。おもしろい話だと思ったんだけど、書いてみたら全然ふくらまないや。ちきしょう。

接続障害

最近ODNのサーバが不安定で、テレホタイムあたりになると、弊サイト(を含むODN上にあるサイト)に接続できない事態が頻出してます。エラーが出たりノットファウンドだったり。ODNのオフィシャルサイトでも障害情報の欄にそのことの謝罪文と「現在調査中」の旨の表記があるので、公認の障害なわけなんですが、早くどうにかしてほしいです。僕が謝ることでもないんですが、ご迷惑おかけしてましてすいません。

でも「サーバーが見つかりません」な表示を見たら、サイト閉鎖しちゃったのかと思われちゃうじゃないですか。ねぇ? これは立派な営業妨害ですよ。遊びでやってんじゃないんですよこっちは。遊びだけど。

今日アップした大江は、先日の佐渡旅で持っていったもの。そこから細々と読みついでやっと読み終わりました。読むスピードが落ちてきてる気がします。なんともはやな読書の秋です。お疲れ様です。

仕事は来週でひと山越えて、そのまま尾根沿いにもうひと山越えるのが11月中頃。ああ、もう10月終わっちゃうんだ。秋を楽しまないうちに冬枯れそうな雰囲気。

太陽を待ちながら

久しぶりに友達と朝まで飲んでたりしまして。きりきりとした朝の冷気に深まる秋を感じたりしつつ。寒さしのぎに始発までの小一時間、カラオケに入ってみたらば一曲で喉ぶち壊し、もう無理の利く年頃じゃあないのだねと寂しく帰って寝ました。週末にこんなに疲れててどうすんのよ。

辻仁成の新刊読み終わりました。「ヒロシマ」な過去にまでぐっと迫ってて、記憶、消せない記憶の噛みしめ方としては斬新な手法だと思います。もしかしたら『白仏』につらなるものとして位置付けられるのかもしれませんが、そうであるなら「あれがここへ広がったんだ」とほっとしたことも付け加えておきましょうか。

あー温泉行きてえ。

繰言

最近更新が滞りがちだなと思う方がいらっしゃったら、それはもう最近忙しいからです。今日の100字レビューわけわかんねぇじゃねぇかと思う方がいらっしゃれば、それは今日飲んで帰ったからです。いや、ほんとね、申し訳ないとは思ってるんですが、胃を悪くして寝込むんじゃないかというくらい切迫的祝祭的忙しさなのです。飲まずにいられるかってんだ。へん。

前回アップした旅行記、「内輪ウケ狙い」と明記したタイトルにも関わらず、内輪たちからなんのリアクションもなくってびっくりしながら、生きる目的を捜しながら、日々零れ落ちて行く業務を拾い集めながら、ねぇ、ファンサイト運営してる手前もあり辻仁成の新刊小説を優先的に読み進めながら、いまもうすでに何が書きたかったのかも見失いながら、ねぇ、おいらのためにクッキーを焼いてくれって尾崎豊の「Cookie」でも口ずさみながら、あの娘に逢える日を指折り数えて待つわけですよ。癒されたいんですよほんと。温泉にでも浸かりたいんですよほんと。

太陽を待ってるんですよ。あの日の太陽は、いつになったら顔を出すのか?

失われたトキ

佐渡の旅行記アップしました。写真に頼らずに長い文章書くのは疲れます。文章だけの旅行記なんて誰も読まないだろうと思うので写真載せるようにしてたんですが、もはや「写真展」でもなんでもないですね。まぁサブコンテンツとしての旅行記ということで。読む人が「いいところだなぁ、僕も行ってみたいなぁ」と思ってもらえたら最大の喜びでございます。ちょっと毛色の変わったタイトルが付いてますが内容と呼応しているわけではありません。

スマートメディア

今日は投稿コーナーだけの更新です。みなさん、このコーナー本当によろしく。投稿少ないともうやめちゃいそうな勢いなので。

この三連休に佐渡島へ行ってきたんですけれど、掲示板にちょっと書きましたがデジカメのデータがふっとんでしまったんです。デジカメからPCへ転送している時に突然エラーになってですね、あれあれ言ってるうちにスマートメディアが大破してしまいまして。スマートメディアって言っても分からない人のために説明しますと、ようするにデジカメの写真データを記録してるフロッピーディスクのような記録媒体があるわけなんですが、そいつがデータ読み込み不可になったような話で。記録件数ゼロになっちゃいまして。しようがないので写真ナシでいま旅行記を書いてるところなんですがね。モチベーションのきなみダウンですよ。いやはや。

佐渡自体は本当に楽しい旅でした。おかげで持っていった本も読む暇もないくらいで。なので今日は(別件で酔っ払ってるって経緯もありますが)投稿コーナーだけの更新なわけです。次回アップ予定の旅行記をお待ちください。

小学生に負けた夜

今日は回転寿司屋で手酌して帰ったんですけども、その店は夜12時までやってるので残業帰りにはよくお世話になってるんです。そこに今日は小学生3人組が入ってきたんですよ。見るからに小学生な。夜10時ごろですよ。いまさらながら「負けた!」と思いましたね。僕の田舎小学生時代にはそんな文化(小学生が夜中に回転寿司を食うという文化)なんてなかったので、ああこれが東京の子供達なのだなぁと。ゲーセン帰りみたいな風貌でポケットの小銭鳴らしながらね。ネクタイ緩めてビール飲んでいる場合じゃねぇなぁと。くたびれたサラリーマン演じてる場合じゃねぇやな。

で、見てると50円皿しか頼まないのです。タコとか玉子なんかは50円なんですよ、そこは。「タコみっつ!」とか言ってるわけです、ポケットの小銭確認しながらね。やっぱり小学生は小学生か。僕はエンガワなんかを頼みつつ「勝った!」と思いましたね。そんな大人げない近況報告。

『本当の戦争の話をしよう』。いまやシャレにならないタイトルですが、これは読むべきです。近いうちに赤紙届かないとも限らないので読んどきましょう。処方箋なんてありませんが、本当に戦うべきものが何であるのかは分かります。「私が殺した男」なんて短編が、実際に戦場を経験したあとに書けるものなのかどうか、戦地で考えてみるのもオツなものなので、戦争始まる前に読んでおきましょう。

物語の舞台検索地道に更新

物語の舞台検索、徐々に増やそうと思いながらだいぶほったらかしだったのをまとめて足しました。登録数300件ってところになったんですが、まだまだデータベースといえるレベルにはなってないですね。1000件くらいになったら使えるページになるんでしょうか。なんとか充実させたいです。でも本から該当箇所を書き抜くのにやたら時間がかかるんですよね。今回も丸一日作業にあててこの程度で。もはや体力勝負です。

話題のアフガン方面が舞台となる本も入れたかったんですが、あいにくうちの書棚からは見つかりませんでした。

さて、投稿コーナー、先月は「難しい」というご意見を掲示板でもメールでもいただきまして、猛省しているところなんですけども、今月は「繰り返し読んだ本」とさせてもらいました。また難しいですか? 誰かネタくれ!って叫んでたら少なからぬ方からアイデアいただきまして。私のアイデア無視するなんてひどいわひどいわとお嘆きの方も、来月以降に採用の可能性もあるのであまり落ち込まぬよう。また、引き続き、いいアイデア募集中です。