本の話、旅の話もときどきある日常の事柄たち。そう言ったほうが通りがよさそうなのでブログと言っておきますが、更新頻度は低めです。
2010年01月07日
今回の候補作は下記とのことで。
大森兄弟「犬はいつも足元にいて」
羽田圭介「ミート・ザ・ビート」
藤代泉「ボーダー&レス」
舞城王太郎「ビッチマグネット」
松尾スズキ「老人賭博」
話題は大森兄弟……。共作は共作で別にいいんだけどなんですかそのペンネームは。
さて候補作の舞城王太郎「ビッチマグネット」、今日レビューをアップしましたよ。12月中には読み終わってたんだけど、「読み終わったけどレビュー書いてない本」が溜まってきてて、あらまぁってこんなタイミング。
でどうだったかと言うと、悪くはないです。4つ星つけましたし。候補作の発表後、世間の評判を見てるとなかなかいい評価みたいですね。舞城とるかも、松尾スズキと同時受賞か、なんて声もある。
でも彼本来の持ち味から言うと比較的ジャンプ率の小さい、こぢんまりした作品で、どうなのかなぁ。これで受賞するんだったら前に候補になった「好き好き大好き超愛してる。」のほうがよかったじゃん(モブ・ノリオが受賞した回だ。だから何、というわけじゃないけど)。まぁでも、「あのときあげないで、なんで今頃?」というのもよくあることではある。
舞城が受賞するためには宮本輝と石原慎太郎の妨害をかいくぐらないといけないわけで、そういう意味においては「ビッチマグネット」は隙間スルっとヌケちゃうかもしれない。彼らでも理解可能な文脈にあると思われます。
発表は14日。
2010年01月02日
あけましておめでとうございます。1ヶ月になった娘とともに嫁の実家よりお送りしております。ってこの欄ではまだ触れてませんでしたが娘ができましてね。もう、可愛いですよ、せんとくんより可愛い。
さて、2009年に読んだ本のベストテン企画を今年もアップしました。芥川賞候補にはなったけど受賞してない、というような作家が多めに入ってます。新しい作家にも触れたいなと思って意識的に手にとったものたちなわけですが、そのなかでは本谷有希子がいいですね。ベストテンに2冊も入れてしまいました。
2010年は「国民読書年」らしいですね。何か楽しいイベントがあるのか何なのか分かりませんが、今年もいい本に出会えることを期待しています。
2009年11月17日
Amazon開いたら講談社社長の署名メッセージがどーんとあってビビる。倒産でもしたのかと思ったじゃないですか。「創業100周年、ご声援ください」なメッセージなのですね。
でもこんなところで社長メッセージなんか出すとそれだけで何かヒソヒソ言われそうな気がしないでもないです。文中の商品名に細やかに購入へのリンクはってあったりするのも泣かせます。
2009年11月14日
急に冬な感じになってきましたね。もう今年も暮れてゆくのか。年末忙しくなるかもしれないので毎年12月にやってた仕事をいまやってます。
それはレビューコーナーのデータメンテナンス。各図書の価格と、「絶版」「品切」のステータスを記載してるのを、年に一度つけなおしてるのです。「この作家読んだことないんだけどまずどれ読んだらいい?」って人にはできるだけ絶版本でなく入手可能な本を薦めたりしたいじゃないですか。とか思いながらやってるんですけどね。
具体的にはその本のAmazonでのステータスを見にいって価格チェック、品切れになってないかどうか見る。品切れの本については今度は書協DBで調べてここに掲載がなくなってたら「絶版」、書協には載ってるけどAmazonで品切れという場合には「品切」って表示するようにしてるのです。絶版と品切って難しいのですけど内部ルールとして。たまたま重版の隙間だったりするかもしれないのに「品切」と表示して1年放置するのも乱暴ですけど、個人サイトなので自分が満足するように作ってます。
その地道な作業をほめてもらおうと思って書いてるわけじゃなくて、今回の作業で例年と違う感触があって、それ書いておこうと思ったのですね。
まずひとつは「今年1年で、絶版になった本が大量にあるな」です。特に角川書店と集英社。名指しできる程度には目立った動きです。例年にない量。つまり発売から撤収までの時間がこれまで以上に縮まってる。「本が売れない」が加速してるのか、経済(or経営)状態のためなのか分かりませんが、ちょっと気になります。
もうひとつは「文春文庫値上げしてる」です。他の版元でも価格改定してる本はあるのですけど、文春文庫がかなり広範囲に値上げしたのですね。20〜30円程度ですが。値上げせざるをえない環境になってますか。そうですか…。本の値上げって気づきにくいですよね、同じ本を何度も買ったりしないので。
出版業界の冬を手元で見ちゃった、という感じです。
2009年10月12日
「お?」から「あらら…」に至るまでのスピード速すぎです。なんか始まったと思ったらインフルエンザで寝込んでるうちにもう終わってるなんて。終わったって言っていいよね、サービス的には終わったよね。
もういろんなサイトでまとめられ終わってもいるんだけれど(こことか)コレは僕もちょっとメモしておきたい。
・雑誌を買うとオンラインでデジタルデータとしても閲覧できるサービス。
・デジタルデータがすぐ見られるんなら実物届くの待つ必要ない、要らない。
……という人のために、実物配送を希望しないオプションもある。
・だから実質「オンラインで雑誌が読める」サービス。
・購入した人のスキャンを代行してるだけなので私的複製の範疇、法的にも問題ない。
という内容で華々しくオープンしたんだけれども、「それは私的複製ではない、権利侵害である」って雑誌協会から即刻クレーム(いや、おっしゃるとおり)が来て、雑協の商品を取り下げちゃった。ということで終了、お疲れさまでした。
こうなることを予想しなかった、ってコトないでしょ? 何を背負って立ったらこんな自爆装置をリリースできるのか。雑誌という器がもう限界って戦況に対する義憤か使命感か絶望感か火事場泥棒か。何がしたかったんだ。「どうせもう永くないんだからいいじゃないか」とでも言ってくれたらいいのに。
延命処置に疲れ果てた親族と、「悼む人(by 天童荒太)」になって死者を悼んでまわる旅人、登場人物が少ないうえにみんな暗い。という雑誌界の末期的状況は誰もが認識してて、でも良薬は見つからない。そんななかでは(その展開の速さ含めて)なかなか刺激的な話題でした。出版社に許諾を取って回ってたら一生リリースできないサービスでもあるからね、それも悲しいことだけど。
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