西原理恵子『西原理恵子の人生画力対決4』

- 評価
- 発行
- 2011/12 小学館
- 種類
- 芸術・美術
- 目次
- vs理論社とわたくし 決着編 / vsかわぐちかいじ先生 / vs寺田克也先生 (ほか)
- 所要
- 1時間
絵のヘタさを笑いあう企画自体はもうバリエーション尽きたけども、かわぐちかいじのドラえもんのヒドさと、コンドウアキの唐突な吉田戦車風味はなかなか腰に来る。やっぱりライブ見に行くのが一番面白いんだろうね。
小説もエッセイも紀行も、作家別に100字の書評と五段階評価でおすすめを案内します。村上春樹、椎名誠、村上龍など現代作家の書評が2000冊。プロフィールや作家関連情報なども。

絵のヘタさを笑いあう企画自体はもうバリエーション尽きたけども、かわぐちかいじのドラえもんのヒドさと、コンドウアキの唐突な吉田戦車風味はなかなか腰に来る。やっぱりライブ見に行くのが一番面白いんだろうね。

建築史と奇妙な恋愛の物語。少女漫画的な背筋の伸び方と会話の硬さが独特の手触り。キリスト教を背景とした観念の応酬も、迷子になった求道者の自分語りを聞いてるような、それでどうしたいんだと問いたくなる感じ。

明るい人格障害、メンヘル界の切り込み隊長。著者の得意形な主人公を据えた戯曲。たたみ込むドライブ感がすごい。でも妻の抑圧のほうが怖いし、それでも壊れない家族生活も怖い。というかそっちのほうが主題だよね?

著者には珍しい、エッセイらしいエッセイ。文章も短め。「何も起こらない小説」の主人公が書きためた日記のような、平和な日常。特に猫への愛情、眼差しからくる温かさは、猫本と言っていいくらい全体を通じてある。

読解(リバースエンジニアリング)を拒絶して、ただ変数に変数を代入していくだけの作業。それが小説としての面白さに繋がってるかといえば疑問なんだけど、仕掛けは圧倒的。しかもロマンティック、ってズルすぎるよ。