高橋源一郎『ぼくらの戦争なんだぜ』

書誌情報

  • ぼくらの戦争なんだぜぼくら の せんそう なんだぜ
    高橋源一郎たかはしげんいちろう
    2022-08-05
    朝日新聞出版 朝日新書
    教科書を読む。「戦争小説」を読む。戦争詩を読む。すると、考えたこともなかった景色が見えてくる。人びとを戦争に駆り立てることばの正体が見えてくる。古いニッポンの教科書、世界の教科書を読み、戦争文学の極北『野火』、林芙美子の従軍記を読む。太宰治が作品の中に埋めこんだ、秘密のサインを読む。戦意高揚の国策詩集と、市井の兵士の手づくりの詩集、その超えられない断絶に橋をかける。「彼らの戦争」ではなく「ぼくらの戦争」にふれるために。

関連リンク