松浦寿輝『半島』

書誌情報

  • 半島はんとう
    松浦寿輝まつうらひさき
    2022-01-13
    講談社 講談社文芸文庫
    ある半島と橋でつながる、寂れた小さな島。勤め先の大学に辞表を出した迫村は、かつて訪れたその島に漂い流れるように仮初の棲み処を定めた。月を愛でながら己の影と対話し、謎めいた女と愛し合い、かつての教え子と再会し、地下で思いがけない光景を目にする。虚と実が渾然とした時間の流れの中で、行き着いた先はー。迷宮的な悦楽と思索に満ちた傑作。読売文学賞受賞作。

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