鹿島田真希『六〇〇〇度の愛』

書誌情報

  • 六〇〇〇度の愛6000ど の あい
    鹿島田真希かしまだまき
    2009-08-28
    新潮社 新潮文庫
    優しい夫と息子と団地で暮らす何不自由ない生活を捨て、ある日、女は長崎へと旅立った。かつて六〇〇〇度の雲で覆われ、原爆という哀しい記憶の刻まれた街で、女はロシア人の血を引く美しい青年と出会う。アルコール依存の末に自殺した兄への思慕を紛らわすかのように、女は青年との情交に身を任せるがー。生と死の狭間で揺れる女を描き、現代人の孤独に迫った三島賞受賞作。

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