高橋源一郎『太宰治 斜陽 : 名もなき「声」の物語』

書誌情報

  • 太宰治 斜陽 : 名もなき「声」の物語だざい おさむ しゃよう : な も なき こえ の ものがたり
    名もなき「声」の物語なもなきこえのものがたり
    高橋源一郎たかはしげんいちろう
    2022-07-25
    NHK出版
    「一億玉砕」から「民主主義」へー。標語は変われど、その本質は何も変わらなかった戦後日本。そんな中、それを言われると世間が困る「声」を持つ人たちがいた。酒におぼれる小説家・上原、既婚者・上原に恋するかず子、麻薬中毒に苦しむ弟・直治。彼らの葛藤とその「声」に、太宰治が込めた思いとは何だったのか。一九四七年に発表された爆発的ブームを巻き起こした『斜陽』に、太宰文学の核心を見る。

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