現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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人工知能に言葉を教え感情を教え、コミュニケーションするなかで、主人公も自分の記憶を「感情の発する場所」から再構成することになる。入り組んだ細部と無闇な教養で読みづらいけど、人間らしさを考えさせられる。文学(小説)
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一筆で数年が過ぎるような飛躍する物語りと、その結果としてのエピソードの唐突感で最後まで一気に読める。語り手と主人公との距離が独特なんだろうな、ストーリーとしてはそこまで奇抜じゃないのに不思議な読後は。文学(小説)
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「経済がよく分かる絵本」というと阿呆の書みたいだけれどそうなんだからしようがない。桃太郎や笠地蔵など昔話をアレンジしてポートフォリオなんかになっちゃってるが、損をしない生き方を学べればこれもまたよし。社会科学
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政治小説と思いきや、痛切な家族小説。「まともな家族」を志向したのは著者初か? まともじゃないので崩壊に至るわけだけど…。そしてそれがこの幼稚な国家の姿に重ね描かれている分、空虚な大人として、心が痛い。文学(小説)
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アジアに沈没するバックパッカー「真昼の花」、母や兄の平凡な生活に苛立つ「地上八階の海」。世間に馴染めず社会から黙殺される自分を断罪するふりで、正しいのは私のほうだという裏の思いが今風に息苦しくて凄惨。文学(小説)




