現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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性格の悪い嫌な女の子を丁寧に描いていて、親が甘やかした故だとか「実は心清らかな人なのかも」って匂わすような甘さがあったとしても人物造形の腕は評価に値するが。話者の性格から全体が朗らかになりすぎの感も。文学(小説)
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『アサッテの人』と明確に対になってて、「小説」を考えるための小説。枠組みの外側に突き抜けたい、という意図が強すぎて、終盤メタのメタ。白血病なんて定形も憎らしく、書く書かれる、聞く聞かれるの関係に刮目。文学(小説)
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文庫オリジナル短編集。英訳された川端康成『雪国』をさらに和訳するとか、お経の意味とか翻訳的言葉の面白さに迫るパスティーシュと、エッセイ風のインド旅行記からなる。どちらかといえば初期の実験小説の臭いだ。文学(小説)
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ファイアースターマンというキャラになりきって、ユーザとメールで交換日記を書くアルバイト。「現代病み」のケーススタディ的な連作短編にも見せながら、ちゃんと終盤のドンデン返しもハッピーエンドもある素直さ。文学(小説)
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フランシスコ・ザビエルの伝記か。歴史に忠実に(かどうか知らないが)皮肉もなく淡々と綴る。もしや島田風には「あなたが命を賭して駆けた日本という国は、こんなにチャチな21世紀を迎えていますよ」と言いたいのか?文学(小説)




