現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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「辞書の字が見えにくくなってきた」と急速に老け込むシーナである。もう50だもんな。歩いてきた道を振り返る郷愁的なエッセイ集だが、まだこんなの隠し持ってたのかと驚かされるような瑞々しいエピソードも多くて。文学(エッセイ)
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朝日堂第2弾。例によって短くお気楽なエッセイ集。Fの鉛筆がセーラー服を着た女学生に見え始める、というくだりは面白い(何だか欲求不満みたいだけれど)。「一に健康、二に才能」というのも作家の姿勢としてはよい。文学(エッセイ)
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大英博物館の展示物に魅入られ、その歴史を邂逅して在りし地へ旅立つ。「専門家の手前、観光客の先」での掘り下げ方が絶妙にロマンをかきたてる文明論。同じパレオマニア(古代妄想狂)として旅に出たくって堪らない。文学(日記・紀行)
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シリーズ第二弾。やはり男と女の生き方について、愛やセックスについて語る。言勢とは裏腹にどこか突き放した風なのは虚無感からか。「消耗品」という言葉にも世間は過剰に反応してみせてそのくせ何も変えないのだ。文学(エッセイ)
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ただでさえ男と女の性の匂いで窒息しそうなのに、改行で意識を途切れさせることさえまどわしいというように連綿と連なる言葉群。凝縮されて染み出した汁のように艶めかしい短編集。谷崎潤一郎へのアンサーでもある。文学(小説)




