現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『うみざざざ』表紙
    ちょっと時間が開いての四冊目。海水浴に来た子供。きらきら輝く水面、木内氏は水と光の表現が相変わらず上手くて唸る。「あの日の郷愁」寄りの内容と相まってグッとくるものがあるね。いったん四冊で終了なのかな?
    絵本
  • 『ファンタスティック・シティへようこそ』表紙
    ルーディ~ソロのベストアルバムに、音楽との転がり方を語るエッセイ。どっちがオマケでもなく。バンドが始まって終わるということを内側から観察した記録としては模範的。カッコいいことやろうってロックと文学で。
    芸術・美術
  • 『河岸忘日抄』表紙
    異国の河岸に係留された船のなか、静かなる隠遁。厭世風に読書して流れてゆく時間。郵便配達人との会話も老人の死も風景画みたいに淡い。思索を続けながら英気を養うような束の間の休息? 穏やかな気持になれる本。
    文学(小説)
  • 『九月の四分の一』表紙
    息が詰まる純愛の短編集。あまりにナイーヴすぎてもどかしいのだが、記憶のなかの恋はいつも美しくて、まるで自分の思い出のように浮かび上がってくる。なぜそこで踏み止まるのか?とため息づくのもまた読む喜びだ。
    文学(小説)
  • 『八つの顔を持つ男』表紙
    会社での顔、父親としての顔、同窓生に見せる顔、不倫者としての顔。平凡なサラリーマンが持つ様々な顔にスポットを当てた連作小説。小手先の技術はもういいと言わんばかりのオーソドックスさと、同時にある奇妙味。
    文学(小説)

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