現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『ひとたびはポプラに臥す 2』表紙
    武威を出てトルファン手前までの道程。シルクロードの看板都市・敦煌が当然大きく扱われるわけだが、2巻での見所は風の底、歴史がゴミのように積もる谷だろう。なんとも中国的な風。星星峡への憧れと裏切られ方も。
    文学(日記・紀行)
  • 『ゆきふふふ』表紙
    季節の絵本三冊目。雪だるまが溶けてゆく、冬の日差しの眩しさが綺麗に描写されてる。雪国育ちの子供の頃を思い出し、温度も思い出す。なかなか雪が降らない場所に住んでると子供に雪遊びをさせられなくて実に残念。
    絵本
  • 『ヘビィ・ゲージ』表紙
    短編集。どれも重くて参ってしまうのだがやはり「ナッシング・バット・ザ・ブルース」が秀逸だ。この溢れんばかりの哀しみはどうだ。怪しげなヴードゥ娼館のイメージが強力に爆ぜる。結局皆どこまでも他所者なんだ。
    文学(小説)
  • 『流刑地より愛をこめて』表紙
    帰国子女アリスと「中国女」に囲われた蔦麻呂。ニ人は一目で恋に落ち、世界から脱出を試みる。なんだろう、これは。ストーリーは平版でキャラも立っていない。退廃した文学を演じなければならなかった著者の真意は。
    文学(小説)
  • 『ドレミふぁんくしょんドロップ』表紙
    二冊同時発売たるパートII。老成のしない想いは青すぎて31に収まりきらず。なはずなのだが、窮屈さは感じられない。「他人への怒りは全部かなしみに変えて自分で癒してみせる」は壁に貼って毎日眺めたい。ぜひ皆も。
    文学(詩歌)

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