現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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好評エッセイの第七弾。シェイクスピアを演出する話も含めて割と軽めの話題が多い気がするが、温泉の朝問題はその通りで、これ読んで改めて欲しいところ。いつもながら中川いさみのイラストがいい。アンジェリーナ。文学(エッセイ)
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「私は私を殺すために生まれてきた」というような自罰癖はいつもどおりだが、旋律の美しさには磨きがかかっている。狂ってゆくピアノと質量のある闇と。一つの結論へ生き急ぐのではない結末は選べないものだろうか。文学(小説)
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人間と獣は何が違うのか、がテーマだととらえると関係なさそうなストーリー展開。カニバリズムな「人盆」が強烈な印象を残すわりには静けさが支配する後半、背中を剃る音が延々と続く。不必要に凛としてて困惑する。文学(小説)
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単行本未収録の短編を集めた文庫オリジナル。田村章名義の物とか「失われた文字を求めて」の諧謔だとかバラエティありすぎ。自分のテーマを掴んでゆく過程がはっきりと見える作品群だ。さすがに文章は昔からうまい。文学(小説)
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名医にして名探偵の俺が連続主婦生き埋め事件をズバッと解決! 飛躍や投げ捨てが多くて何でもアリ(ドラえもん?)を爆走する謎解きも、母親が二郎に包丁を向けるシーンだけで許せる。暴力耐性ないとキツイとは思う。文学(小説)




