現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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9・11以降、生きることと死ぬことの意味を改めて問い直す。「無理するなよ」って救いはともかく宗教的な話はやはり狭くなる気がする。「ロックからブッダへ」なんて涼しい顔で言えちゃうのがこの人の強みではある。文学(エッセイ)
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池澤が易しく訳しなおした憲法。九条の意義や改憲論など主張や想いはひとまず置いて、憲法に何が書いてあったのかは正しく理解しておきましょうという試み。こんなに短かったんだっけ?と驚いたりすること請け合い。社会科学
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中学教師の夫と保育士の妻が、その亀裂を修復しようとする物語。という下敷きの上、教育問題(とその責任の在処)を語りたいという熱意が歪に乗っかっている。そのアンバランスさに会話の不自然さまで、味と言えば味。文学(小説)
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邪馬台国から明治維新に至る日本の歴史をパスティーシュした連作短編集。意図的に仮説を間違えてたり嘘を交えたりして、偽りの歴史が明かされてゆく。強引な結論にわははと笑っておけばよい清水版「逆説の日本史」。文学(小説)
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単行本初収録作品もたっぷり入ったエッセイ集成。自著解説を含む文学論、作家論作品論が力強く展開される。「毒虫ザムザ」における『千年の愉楽』成立過程も(『オン・ザ・ボーダー』で読んでても)呆然とする読み物。文学(エッセイ)




