現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『すべての男は消耗品である。』表紙
    自立しない男とブスな女を徹底的に叩きつつ無目的に人をぐったりさせるエッセイ集。生き方指南ではなく全くの放言だが読み物としてはいい。その趣旨に賛同するかどうかは別として一刀両断の物言いは気持ちいいから。
    文学(エッセイ)
  • 『薬屋のタバサ』表紙
    不思議な薬屋店主との暮らし。形あるものはすべて揺らいで崩れ曖昧な夢の感覚が残る。生と死を囲い込む町、水の底に沈んでいる記憶。著者にしてはずいぶん暗い小説だけど、この胸のザワつきを快いと取る人もいるか。
    文学(小説)
  • 『ぼくんち 2』表紙
    ポジティブな姉と成長する兄弟、ドブの底で泥食って生きる底辺の人間達の繊細にして感動的なドラマ。一人残らず幸せになってほしいという祈りが降り注ぐ。ホームレスにもチンピラにも捨てられた子にも捨てる親にも。
    芸術・美術
  • 『幸せ最高ありがとうマジで!』表紙
    明るい人格障害、メンヘル界の切り込み隊長。著者の得意形な主人公を据えた戯曲。たたみ込むドライブ感がすごい。でも妻の抑圧のほうが怖いし、それでも壊れない家族生活も怖い。というかそっちのほうが主題だよね?
    文学(戯曲)
  • 『ボロボロになった人へ』表紙
    初の小説集。モヤモヤを放てなくてどんより重い腰、地雷で吹っ飛んだ脚、なんだか身体を持て余して捨鉢になってるような無力感が全体にある。寓話だとしても得るものはあんまりないんだけど、現代的と言えば言える。
    文学(小説)

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