現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
-
この「自伝」をどんな顔して書いてるのかと思ってたら、取材談話を編集部がまとめただけだと最後に知って愕然とする。呪詛や怨念、でも言ってることはまとも。いつもの「書く理由/書かない理由」もスッキリ分かる。文学(エッセイ)
-
『壜の中の~』『パーク~』と併せ3部作となる。著者自身が主人公に強く投影された長編の3部作だ。東京バビロンから逃げ出して楽園ジャマイカでラスタマンと過ごした日々。レゲエの律動が刻まれた平和で哀しい物語。文学(小説)
-
故郷の地方紙で掲載されたエッセイ集。懐かしき新潟と現在の鎌倉を往復する心象風景。自作解説だとか、芥川賞受賞の喜びだとか、子煩悩ぶりだとか、実にストレート。クールな作風の土台ともなる方言風温かさがある。文学(エッセイ)
-
徹底的な破壊衝動が全てを覆っている。コインロッカーに捨てられることで生まれたニ人の子供の「正しい社会憎悪マニュアル」。鮮烈な映像イメージが物語を誘導する。途中で降りることを許さないスピード感ある長編。文学(小説)
-
相変わらずのダメ人間だ。ペンキを塗ったり卵を並べ替えたりメルヘンに溺れたりして激しく堕落してゆく。夢がこわれました。とにかく読むのが楽しい。この文体のまま切実な哀しみさえ表現しきった「人間の屑」併録。文学(小説)




