現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『人の砂漠』表紙
    人間の生き様死に様を追ったルポ八本。虐げられた人々、あるいはそれでも逞しく生きる人々…。著者は不用意な情を控えているけれど、情なんて必要としてこなかった人々の物語なわけだな。あるいは誇り高き人々のか。
    文学(小説)
  • 『母なる自然のおっぱい』表紙
    自然と人間の関係を静かに見つめたエッセイ集。環境保護を声高に訴えるのではなく、自然のカタチとそこに住む動物、その一種であるヒトの姿を描写することで、実効的な環境論となっている。科学的考察としても強固。
    文学(エッセイ)
  • 『カデナ』表紙
    ベトナム戦争期のオキナワ米軍基地を舞台した長編。思想より手前に行動があるがゆえ、くっきり「反戦」。物語としての起伏は用意されているのだが、それ以上に著者の主張が明確に伝わることの良し悪しはあるよなぁ。
    文学(小説)
  • 『駅は見ている』表紙
    二度移転した夕張駅、迷宮のような大手町駅など駅を訪ねてその事情を解き明かす紀行。どちらかと言えば旅行者よりそこで働く駅員の大変さを慮る視点。青春18切符の気ままな旅なども収録されてるのでファンならぜひ。
    産業
  • 『ダムとカンナとシンシロシテン』表紙
    父に連れられてその仕事場であるダム建設現場を訪れるという自伝的小説ほか数編。シンシロシテンという語呂は何か昆虫的な響きだがここでは父の勤める新城支店なのでありますね。好きなタイトルなのだが文庫で改題。
    文学(小説)

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