現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
-
『エクスタシー』『メランコリア』に続く三部作完結編。怒涛の「語り」が主軸となるシリーズだ。言葉に依存している人間だとか非常に著者らしい作品で、筆がノッてるのが分かる。キューバで女優は何を受け入れるか。文学(小説)
-
変わり者ばかりが集まる銀座のバーで毎夜バカ話をして笑っているだけの長編。妻を記憶喪失にした男だとか恐ろしく頭の緩い女だとか性癖を誇りたい輩とか、彼らの告白が並ぶ。クライマックスのない快楽主義者達の夜。文学(小説)
-
短編集。主人公である予備校生の苛立ちが全てを覆う表題作がすばらしい。なにしろ一息つける部分が全くないのだ。全ての文章で刺のある言葉が選ばれていて、改行改段も少ない。息苦しさが満点。鬱屈する青春の鏡だ。文学(小説)
-
アルフィーの高見沢を主人公にした長編で、ファンの間では喧々囂々だったらしい。センシティブで孤独な独裁者たる高見沢像はイメージでもちろんフィクション。そう思えばギシギシと軋むロックバンドを描いた好編だ。文学(小説)
-
トレンドとその行方を探るエッセイ完結編。尾崎もドラクエもニューヨークも登場。演劇と映画で忙しい中、手抜きもありつつ、流行がものすごい速さで過去になってゆく現在の不安定な足場をきっちりと見据えるその様。文学(エッセイ)




