現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『六つの星星』表紙
    精神分析や哲学の専門家達と語る対談集。倫理への求道。名作『ヘブン』を巡る哲学対談は、自らどんどん本質に踏み込んでゆくので、もうそうとしか読めなくなる類いの。本作より後に読む分にはすごく刺激的な読解だ。
    文学(エッセイ)
  • 『夢の中ならキミはやさしい。』表紙
    動物たちの物語とイラスト。毒がたっぷり盛ってあるので帯にあるようには癒されない。悪意を甘く煮て「ほらカワイイでしょ」って見せるのがこの作家の持ち味なのでヨシ、ときどきゾッとしながらカワイイ豚を見やる。
    文学(小説)
  • 『ぼくらの未来計画』表紙
    シリーズ最終巻。それで結局どうすりゃいいのよ?に対する「そんな古い考え方なんて捨てちまえ」なのである。サラリーマンが今やるべき事、夫婦別姓から進んだ新しい「家」の形など奇妙で正しい刺激的な話いっぱい。
    文学(エッセイ)
  • 『もっとも危険な読書』表紙
    「退屈な読書」シリーズの書評本。J文学の位置を見極めたり『こころ』のモデルは誰なのかと考えたり、あるいは漫画も読み解いて、古今東西だ。「詩のボクシング」実況中継が面白い。文芸も批評もエンタテイメント。
    総記
  • 『物語ソウル』表紙
    ソウルの路地裏で日暮しの貧者達、変化する時代を後押ししようとしている義賊の物語。荒木の写真が街の湿気を伝え、いつの時代でもない欲望するアジアを描き出す。被抑圧者への優しく厳しい視線は作家中上ならでは。
    文学(小説)

主な作家