現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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当然『十九歳の地図』が思い浮かぶわけだが。ここでその爆弾は炸裂するのだが、逆にジェイコブの苛立ちは凝固している。ジャズ喫茶に入り浸っていられるだけの安穏。血が出るような若さ、永遠の十九歳のための長編。文学(小説)
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シリーズ最終刊となる。テーマは「セックス」だろう。三冊分の短編は村上龍は『白鳥』、山川健一は『窓の外を眺めながら、部屋のなかに座っている。』で、自身の短編集としてまとめなおしている(他作家は知らない)。文学(小説)
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狗塚家と冠木家の血筋に見える異能者たちを追いながら東北の歴史を捏造する長編。殺戮術、天狗、鳥居、記憶と記録。細かな整合性を取らないままこれだけのボリュームを突っ走るのはやや辛いんだが熱量はすんごいね。文学(小説)
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泥棒が使う「バールのようなもの」ってなんだ。ニュースで当たり前のように言われるそれを私は知らないのだ。そんな表題作を含む短編集。「○○についてどう思いますか」のオカマは『学問ノススメ』の大道寺。多分。文学(小説)
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なんだかやたら人が死ぬ短編集。そのせいか(氷男のせいか?)ひんやりとしている印象。「七番目の男」のあのシーンは夢に見そうで怖かった。「沈黙」の「相手が打ち明ける過去の物語を聞く僕」というスタイルは円熟。文学(小説)




