現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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なぜか村上春樹に似ていると感じた長編。アトリエに残された作品を手掛かりに、突然消えてしまった妻を捜す。「閉塞感」とそこから出ようとする衝動を感じさせる、内省的ストーリー。彼の作品では珍しく文学臭濃厚。文学(小説)
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いつもどおりの雑文集。『極北の狩人』にまとまった北極圏への旅についてがボリューム多め。肉体労働者風の焼け顔で「ホームレスに間違われた」エピソードが、近影から感じてたことそのままで泣く、老いを感じるね。文学(エッセイ)
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平城京から長岡京へ、そして平安京への遷都の真実。万葉集成立の事情。言葉を発するとそれは実現するという「言霊」信仰で論破する終盤の勢いはさすが。船岡山を始点とした平安京の対怨霊構造には大きく納得できる。歴史
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15人の作家論。ケルアックから山田詠美まで、論の分量もバラバラなんだけど、「全部僕の好きな作家です」の統一感でその魅力が伝わる。特に日夏耿之介の詩作は精密に分析され、知らなくても読みたくなるような出来。文学
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ボクシングのプロ・テストに挑むジュンは、自分だけの卒業を求め始める。卒業証書に意味なんてないんだ。人生っていう舞台の上で汗を飛ばして踊りたい。高校卒業直前に自主退学した著者の自己証明。輝ける若い日々。文学(小説)




