現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
-
少年院帰りの貢は熱狂なしに暴力に身を任せる狛犬に魅かれて旅立つ。クスリを捌き、ヤクザに追われ、人を殺す。暴力を愛情表現として描き出そうとするアクションハードボイルド。必然性なく酸ヶ湯温泉ってのがいい。文学(小説)
-
短編集。砂漠化した都会を駆ける救世主、甲冑を纏ったアルマジロ王を求める表題作。みな独りきりで、救われたいと願っている。みなし子たちは流れる。直に死と向き合うラストニ編が異質に響きながらも哀しく揺れる。文学(小説)
-
蘭の香りが充満するシンガポールのホテル。女優とカメラマンの屈折した愛。どこまでが演技でどこからが狂気なのか。天才的な女優の自意識は止まない。三つの視点から描かれたじわりと怖い長編。映画からノベライズ。文学(小説)
-
構造改革で利益・不利益を受けるのは誰か?といった、ベーシックな理解を広げるような問いに政治経済の専門家たちが答える、メルマガ編集。2001年、小泉政権誕生の頃のやりとりだから状況はもちろん大きく変わった。社会科学
-
浪人生を描く青春小説。魅力的な周辺人物との友情、喜び哀しみ。予備校への入学から勝負の夏!恋の夏!まで。当然続編が出ることになる。偏差値って言葉にすでにノスタルジーを感じる年齢になってしまったのか僕も。文学(小説)




