現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
-
9人の作家9人の写真家によるシリーズルポ。国境を越えて暮らす人々に焦点が当たっているのだが、章によってはただの紀行文だったりはする。吉増剛造はやっぱり詩人だなとか作家ごとに癖のある文章を楽しむのもいい。文学(日記・紀行)
-
戯曲二編。たった一行の真実にむけて伏線もきっちり張りながらも全部冗談にしてしまうような作風。表題作での月世界と紫式部なんて意味を拡散させるのが目的としか思えないが、読み取ってやるぜって意思も湧くもの?文学(戯曲)
-
二匹の龍、二つの才能が垣間見える、公開往復書簡。馴れ合うではなく寄りかかるでもない友情のドキュメント。まぁ、こういうのを友情というのだろうな。村上の熱的感情と坂本の冷静理知とのクリアな対比が興味深い。文学(日記・紀行)
-
明治期日本の青春。揺れ動く社会のなかで生きる平凡な人々の刺激ある暮らし。特にひねりはなく、正統的時代小説ではある。恋と友情、野球というもの、社会主義運動などを巻き込みながら、現代に通じる若者の歩き方。文学(小説)
-
呪術の秘密を求めてアフリカへ。オカルトとトリックの狭間で、虚実半ばする危うさに面白みがあると思うのだが、後半変にスペクタクルアクションへと展開してしまうのが残念。純粋に呪術に迫ったほうが絶対いいって。文学(小説)




