現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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孤絶した土地に逃げ込んだ日系ペルー人と、彼らを匿う意志もなくただ過去と現在を往復する女と、修復できない関係性を見せつける長編。幻想の向こう、曖昧なまま捨て置かれた事物が多すぎてもったいない気もするが。文学(小説)
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現代風の(いくらか俗っぽい?)作家による官能短編集。という感じで、作家名列記して逃げる。秋元康、麻生圭子、安西水丸、泉麻人、桂木拓、川西蘭、城戸朱理、佐藤正午、玉村豊男、林海象、松本隆、村上龍など種々。文学(小説)
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1981年から86年までの第三詩集。アメリカやインドをぶらつきながら書きつけた生の言葉たち。「ぼくと君がすわっていたのは/地球のいちばんはげた場所/体育館のような台所に/君があの朝生けたバラ」。歌が聞える。文学(詩歌)
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出来すぎな出会いから始まる男女四人の共同生活。嫉妬したり傷ついたり励ましあったりと夏の夜の雨のように匂い立つ湿度。もう少しセックス賛歌な部分を抑えれば立派なテレビドラマになる。ネパールの蝶探しはいい。文学(小説)
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トラウマを言い訳にして壊れた論理を振り回す嫌な女教師、というコメディ。病理と言ってもいいし、生徒の自殺未遂という重めの題材なのだが、ダメぶりが突き抜けて描かれてるため笑いを誘う展開。教室の閉鎖感も○。文学(戯曲)




