現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『深夜特急 第2便 ペルシャの風』表紙
    インド、ネパール、シルクロード。途中手紙調で描かれるカトマンズの風景、麻薬で死んだヒッピー、沈没する雨の部屋は、この種の旅の危険性を明確に示す。外界への、生への興味を徐々に失って行くオン・ザ・ロード。
    文学(日記・紀行)
  • 『ニッポンの小説』表紙
    小説論。さすが源一郎、垂直に掘り下げるねと思ってたら中盤から同じ所を回り続けてるよう。「文学的である/ない」とは何かって、例えば中原昌也を引用しながら論じるのだが、そりゃ言語化した答えは出ないだろう?
    文学
  • 『死亡遊戯』表紙
    歌舞伎町に垂れ落ちる性欲。風俗のキャッチが視線を担っているが主人公は街の欲望そのもの。冷たく濡れた手触りが不快で気持ちいい。表題作のほかハックされるハッカーの話「DS」も収録されていて、こちらも刺激的。
    文学(小説)
  • 『あらゆる場所に花束が…』表紙
    これまでの短編集で見せた破壊力そのままに領土拡大した長編。不意に漂う文学臭でさえ悪意そのもので怖すぎるんですけど。こんな風に言葉を足蹴にしてよいものだろうか? 三島賞に宮本輝が抵抗したってのも分かる。
    文学(小説)
  • 『破壊せよ、とアイラーは言った』表紙
    いきなりの矢沢永吉賛歌につんのめりそうになるエッセイ集。ジャズとクスリに浸かってきた著者が誠実にジャズを語る。ジャズは言語とイコールで物語をやるのと同じだ。高校時代に書いた処女小説を蔵出し収録ている。
    文学(エッセイ)

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