現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『博士の異常な発明』表紙
    すべて発明にからんだ短編群。今から1万年後を舞台に、新宿遺跡の発見から見えてきた1万年前の日本人の生活を語る「鼎談」はやはりこの人独特。趣向はありがちでも「東京砂漠」という古詩とか細部の切り取りが抜群。
    文学(小説)
  • 『耳をすます旅人』表紙
    ライブで全国を巡る著者が土地の音を聴き、匂いを嗅ぐ紀行エッセイ。流浪するブルースマンが切り取った町の断面はどこか温かい。人との交流に重点が置かれているせいだろうか。34の都道府県が登場する辺りもすごい。
    文学(エッセイ)
  • 『いつか物語になるまで』表紙
    旅の話や家族の話などを淡白に語るエッセイ集。ウェブ連載ということもあってか肩張らないムードだが、国際文芸プログラム招聘によるアイオワ滞在だったり、マンゴー花粉症だったり、そんな種類の一風変った日常か。
    文学(エッセイ)
  • 『オブ・ザ・ベースボール』表紙
    空から落ちてくる人間をレスキューする、でもキャッチャーじゃなくてバッターなんだって。「ライ麦畑」のオマージュになってて、ムード作りなど頼り過ぎの感がある。でも無意味な理屈っぽさは個性として楽しめるか。
    文学(小説)
  • 『開国ニッポン』表紙
    鎖国をしなかったら江戸時代はどうなっていたのか、というifの歴史小説。宗春だとか平賀源内だとか著者の好きな人物のディテールに凝りすぎなきらいはあるが、ちゃんと史実を敷いてるのでニヤリとできる部分が多い。
    文学(小説)

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