現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『虚人たち』表紙
    行方不明の家族を捜す主人公は、自分が小説の中の登場人物であることに自覚的である、という脱構築な小説解体。逸脱をこそ楽しむべきだろう。それでも小説であることを止めないという点において作家の良心か才能か。
    文学(小説)
  • 『夢の船旅』表紙
    「父と熊野」に本腰入れて向かい合った初めての書。血族の業を描いた健次がその娘によって描きなおされるとき、また新たな熊野が現れる。社に祭りに蝉の声、なんて深い森の国か。『鳳仙花』ほかの読解も充実してる。
    文学
  • 『泣かない女はいない』表紙
    OLの日常という感じで、男がそつなく描く女の視点。「これまで泣いたことのない女が初めて泣く」というような劇的な出来事は起こっていないように見えるのだが、気持ちは分かるよって友人みたいに慰めたくなる小説。
    文学(小説)
  • 『猫殺し』表紙
    少年時代を懐古する(そのインパクトあるタイトルはともかく)ノスタルジックな表題作を始めとする私小説系短編集。妻を初めて叩いた夜、とか途中で止めた小説のプロットを並べただけの小品とかもありつつ、いろいろ。
    文学(小説)
  • 『むははは日記』表紙
    本の雑誌連載のエッセイをまとめた「むは」シリーズ第一弾。基本的にこのシリーズは本の周辺話を中心としたもの。朝日新聞で連載された伝説の「マガジンジャック」も収録。雑誌めったぎり!もうない雑誌も多いけど。
    文学(エッセイ)

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