現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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ラブストーリー、確かにそうなんだけれど微妙。妄想の小部屋に閉じこもっている男と、妄想を実現させるタイプの女、現実的な妄想のありかたを探してるようだ。作者がウィザードリィ好きであることだけはよく分かる。文学(小説)
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私小説系短編集として洗練された形。母の死を予感したり、新幹線で冒険王に捕まったりしても、ちょっとやそっとじゃ揺るがない静かな生活。家族への信頼がゆえ。泣きが入る寸前で話しは終わるので、余韻だけが鳴く。文学(小説)
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元より特殊な書き方(ルール決めとか)をする作家による小説作法は、どう書けばよいかではなく「私はこう書いてます」とやっちゃうこの工法で正解。参考にできないまでも、小説がどのように捉え得るのかという幅がね。文学
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嫉妬のため壊れる愛と始まる愛。未来への復讐という欺瞞が立ち上る香水で甘く染まる。大人の愛というより欲情という無能感。現代的「癒しの庭」構想が引きたて役ではある古典的不倫小説。ドロドロっちゃあドロドロ。文学(小説)
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新しいOSになるための三部作完結編。護送途中に脱走した少年を探すストーリー。これまで個人的問題だった主題が人類の進化という世界に達している。渋谷はヤバイと思っていたがそう来るか。この危機感は共有すべき。文学(小説)




