現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『閉鎖病棟』表紙
    様々な出自をもった者たちが暮らす精神病院の風景を描く長編。視点は患者にあるがこれは医師の眼だね。凄惨な「事件」を起こしながらずっと淡々と進む筆に焦らされるという種類の歓び。法廷での証言はやはり感動的。
    文学(小説)
  • 『新・これもおとこのじんせいだ!』表紙
    おとこ達がテーマごとに語らうリレーエッセイ。「叶わなかった夢」なんて哀愁系テーマが寄る年波を感じさせて。起承転結のはっきりした文章見本のような目黒考二に、勢いで押すかなざわいっせいとか個性派テクスト。
    文学(エッセイ)
  • 『ぼくがしまうま語をしゃべった頃』表紙
    身辺雑記があり、書評があり、対談があり、アイドル論がある棚卸的エッセイ集。初期三部作の熱狂と放心のなかで生まれた詩的駄文。「女性詩人たちへの14の質問」が面白い、そこからどんな結論が出るのかは別として。
    文学(エッセイ)
  • 『西の魔女が死んだ』表紙
    おばあちゃんとの交流を通じて、生きてゆくための知恵を身につけてゆく少女まいの物語。魔法を使っても破れ目の出来ない丸い世界は物足りないのだけれど、「この世は生きにくい」と思ってる人には優しく響くかもね。
    文学(小説)
  • 『天涯 第3 風は踊り星は燃え』表紙
    フランス、中国、ベトナム、ブラジルなど旅の写真集。シリーズ完結。水面に映る光とか瞼に残る写真は少なくないが、添えられた文章はやや半端な印象か。文庫特別エッセイには猿岩石の話も入ってて当時の騒ぎが蘇る。
    芸術・美術

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