現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『禅繪魂』表紙
    ビックコミックスピリッツ連載、意味のない筆跡に加筆して意味を浮かび上がらせる遊び。流麗だったり下ネタだったりする見立てが楽しい。いとうと川崎の役割は?と言えば一般人のボケに対するツッコミということで。
    総記
  • 『土星を見るひと』表紙
    私小説風のものが多いが、どの短編にも陰鬱な影がある。深い海の底のような。著者は嫌がるだろうが「コッポラコートの私小説」が好きだ。混濁する精神と染みのような苛立ちがリアルに映し出された良質の現況報告で。
    文学(小説)
  • 『吉祥寺幸荘物語』表紙
    アパートの住人と一緒にソープ行ったりするような平和な物語。女体っていいなぁって素朴な物語。なんだよそれ。でも作家の卵、カメラマンの卵、芽を出したいってうごめきは童貞時代の焦燥と似てるのかもしれないね。
    文学(小説)
  • 『春になったら苺を摘みに』表紙
    最後までこれをエッセイと知らず小説として読んでた。英国留学での下宿暮らし、人々の交流から生まれる心温まるエピソード。人間への視線の優しさゆえに戦争や人種差別などディープな問題への言及にも背筋が伸びる。
    文学(エッセイ)
  • 『すべての男は消耗品である。 Vol.5』表紙
    日本には危機感がない、つまりは無知だ、それは醜悪なことだ。乱暴にここで言われていることをまとめるとこうなる。このシリーズエッセイでは久しぶりに硬派な主張が繰り広げられている。Jリーグ批判とか楽しいね。
    文学(エッセイ)

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