江國香織/柳生まち子『つめたいよるに』レビュー
書誌情報
つめたいよるに
1989/08
NDC:913 | 文学>日本文学>小説 物語
目次:デューク / 夏の少し前 / 僕はジャングルに住みたい (ほか)
レビュー
「デューク」に象徴的だがまず死がある。そして生者もどこかこの世から遊離している。希薄な現実感のなかに、感傷だけが描かれるような短編集。これを哀しみと呼んでいいのか、形状不明瞭なくらいの柔らかさの是非。
読了:2000/08/01