山川健一
山川健一プロフィール&ガイド
山川健一(やまかわけんいち)―1953年生まれ(71歳)。千葉県千葉市出身。小説家、ロック評論家。
1977年『鏡の中のガラスの船』が群像新人文学賞の優秀作となり、デビュー。バンドのボーカリストとしても活躍。
時代にそってバイク、ロックンロール&ブルース、環境問題、車、マッキントッシュ、スピリチュアル等と扱われる素材が変わるので、自分が好きなモノの作品ならスムーズに入れると思います。いかんせん、ほとんどの作品が品切れ・絶版となっていて、入手できる作品は限られています。
山川健一おすすめ本ベスト5
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鋭利な文体で書かれたノンフィクション。家庭内暴力の息子を殺した両親。(当然想像を入れ)死に至るまでの息子、その心の震えを精細に描き出している。母親の影から抜け出せなかった彼への一個のシンパシーでもある。文学(小説)
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Macに心酔する著者が提示するデジタルな快楽の形。SF的短編集。モニタにはじける官能、無機的であることが逆に生々しさを持つのはなぜだろう。この歪んだ愛は現代の鏡かも。ラストの美しくも哀しい短編が泣かせる。文学(小説)
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なぜか村上春樹に似ていると感じた長編。アトリエに残された作品を手掛かりに、突然消えてしまった妻を捜す。「閉塞感」とそこから出ようとする衝動を感じさせる、内省的ストーリー。彼の作品では珍しく文学臭濃厚。文学(小説)
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無害な版画を量産し続ける永田。あの頃の煌きはどこへ行ったのか。尊敬し、憎悪した永田はもういないのか。生きるためこの絶望の正体を知らなければ。永田の影として激情の炎となる主人公が痛々しい表題作ほかニ編。文学(小説)
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テレビ報道という世界と、そこに関わる人々の闇を描いたノンフィクションノベル。医師殺害犯から番組に電話が掛かってくる。敬愛するキャスターに自分を知ってほしくて。人気キャスターの抱える荷物はこんなに重い。文学(小説)
山川健一レビュー一覧(85冊)
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屋久島、奄美で神と出会う旅。比喩的でなくて形をもった神として対面する。その扉を開けるのはヘミシンクという変性意識へ上昇するスキル。近年人気なスピリチュアル紀行としてはもう一段階深い。島神の声を聞こう。文学(日記・紀行)
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ヘミシンクを通じたガイドたちとの対話。2012年目前、「世界がどのようにできているか」の話であり、それを踏まえてどう生きるべきかという話。オカルトと切り捨てるには勿体無い。量子宇宙論へ至る過程は面白いよ。哲学
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