吉田修一

現代文学100字レビュー

吉田修一プロフィール&ガイド

吉田修一(よしだしゅういち)―1968年、長崎県長崎市出身。小説家。

1999年『最後の息子』で第84回文學界新人賞、2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、同年『パーク・ライフ』で第127回芥川賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞および第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞受賞。

あまり劇的なんじゃなくって、静謐な人間関係を描く作品群。人を描くというよりも、その関係を描くことに、あるいはその距離感を描くことに執心しているように見えます。初めて読むならそんな部分がよく見える『熱帯魚』でしょう、私も初めて読んだのはこれでした。これでもっと物語を揺さぶると阿部和重になっていく気がします。揺さぶらないあたりが吉田修一。

つながり作家

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レビュー一覧

吉田修一『キャンセルされた街の案内

『キャンセルされた街の案内』の表紙画像
評価
★★☆☆☆
発行
2009/08 新潮社
種類
文学(小説)
目次
日々の春 / 零下五度 / 台風一過 (ほか)
所要
2時間20分

淡々とした日常を切り取った短編集で、心理描写は丁寧で適切、著者らしい風景が並ぶのだが地味。「軍艦島でヌード撮影」さえ「そんなこともあった」忘れていい記憶の泡だ。もっと企みを見せてほしいなと消化不良に。

吉田修一『静かな爆弾

『静かな爆弾』の表紙画像
評価
★★★☆☆
発行
2008/02 中央公論新社
種類
文学(小説)
目次
静かな爆弾
所要
1時間50分

恋人の耳が聞こえないために、音のしない恋愛小説。障害のせいではなくて単にコミュニケイトできない男、が浮かび上がる。伝えることより、相手を知ろうとすることのほうが難しいって、そんな当たり前のことだった。

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作品名 かな 発行日 種類 評価
作品名 かな 発行日 種類 評価
キャンセルされた街の案内 きゃんせるされたまちのあんない 2009/08 文学(小説) ★★☆☆☆
静かな爆弾 しずかなばくだん 2008/02 文学(小説) ★★★☆☆
あの空の下で あのそらのしたで 2008/10 文学(小説) ★★★☆☆
さよなら渓谷 さよならけいこく 2008/06 文学(小説) ★★★★☆
悪人 あくにん 2007/04 文学(小説) ★★★☆☆
うりずん うりずん 2007/02 文学(小説) ★★★☆☆
ひなた ひなた 2006/01 文学(小説) ★★★★★
初恋温泉 はつこいおんせん 2006/06 文学(小説) ★★★★☆
女たちは二度遊ぶ おんなたちはにどあそぶ 2006/03 文学(小説) ★☆☆☆☆
春、バーニーズで はるばーにーずで 2004/11 文学(小説) ★★★★☆
7月24日通り しちがつにじゅうよっかどおり 2004/12 文学(小説) ★★★☆☆
ランドマーク らんどまーく 2004/07 文学(小説) ★★★★☆
長崎乱楽坂 ながさきらんらくざか 2004/05 文学(小説) ★★★★☆
東京湾景 とうきょうわんけい 2003/10 文学(小説) ★★★☆☆
日曜日たち にちようびたち 2003/08 文学(小説) ★★★★★
パーク・ライフ ぱーくらいふ 2002/08 文学(小説) ★★★☆☆
パレード ぱれーど 2002/02 文学(小説) ★★★★☆
最後の息子 さいごのむすこ 1999/07 文学(小説) ★★★★☆
熱帯魚 ねったいぎょ 2001/01 文学(小説) ★★★★☆

これから出る本、最近出た本

吉田修一『路』
2015年05月08日 文春文庫 724円
吉田修一『怒り 下』
2015年01月24日 中央公論新社 1296円
吉田修一『怒り 上』
2015年01月24日 中央公論新社 1296円

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