佐川光晴

佐川光晴プロフィール&ガイド

佐川光晴(さがわみつはる)―1965年生まれ(59歳)。東京都出身。小説家。

食肉処理場で働きながら、2000年「生活の設計」で新潮新人賞を受賞して小説家デビュー。

2000年「生活の設計」で第32回新潮新人賞、2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞、2010年『おれのおばさん』で第26回坪田譲治文学賞受賞。

社会問題を考えさせる小説が多いです。というか、小説よりも社会に物が言いたい人なんだろうと思います。でもそのバランスがうまくはまったときには、なかなかしびれる作品になります。

関連作家・似てるかも作家:椰月美智子 森絵都 重松清 内澤旬子 佐藤いつ子 まはら三桃 朝比奈あすか 瀬尾まいこ 朝倉かすみ 寺地はるな

佐川光晴おすすめ本ベスト

  1. 『銀色の翼』表紙
    頭痛と心病みから恢復することを祈りながら長く続く苦しみ。夫婦の絆の儚さがより一層重い気分にさせられるが、正統な文学とはこういうものなのだと思ってしまうくらい力強い。独特の語り口調が上手くなじむ作品だ。
    文学(小説)

佐川光晴レビュー一覧(11冊)

  1. 『おれのおばさん』表紙
    父親が逮捕され児童養護施設に預けられる少年、施設を運営する豪胆な伯母、子供の成長と大人の役割みたいなものが軸。個性的な登場人物が多く、鉄オタとか余剰感があちこちに伸びてるけど、逆にルポ的に読みやすい。
    文学(小説)
  2. 『とうさんは、大丈夫』表紙
    児童虐待と、通報者への逆恨みと、児童福祉司たる主人公の正義感(あるいは独善)。著者らしい長編だなと思ってると、幻聴を伴う精神失調なんて場所にすべり落ちてて「えっここどこ?」と驚いた。ラストでは救われる。
    文学(小説)

佐川光晴の新刊・近刊

  • 佐川光晴『あけくれの少女』表紙
    佐川光晴
    2023-12-15
    集英社
    どこで、どうやって生きていくのかうちは自分で決めたい。そう誓った少女の、宝石のような20年。佐川光晴の最新長編小説。
  • 佐川光晴『猫にならって』表紙
    佐川光晴
    2023-01-30
    実業之日本社
    ミー子のおしえ やさしく透きとおる それぞれのスイッチ 男の子たち エイミー先生 気になるあのひと 逃げればいい 猫の恩返し
  • 川村湊/佐藤洋二郎/楊逸/ほか『季刊文科89号 特集・旅×文学 対談・川村湊×佐藤洋二郎』表紙
    川村湊/佐藤洋二郎/楊逸/ほか
    2022-08-15
    鳥影社
    特集は旅×文学。川村湊と佐藤洋二郎による対談、楊逸、佐川光晴、多岐祐介、加藤宗哉、高橋真名子によるエッセイを収録。