大江健三郎

現代文学100字レビュー

大江健三郎プロフィール&ガイド

大江健三郎(おおえけんざぶろう)―1935年、愛媛県内子町出身。小説家。

1994年ノーベル文学賞受賞へ至る文学的偉業は数多。1958年「飼育」(『死者の奢り』に所収)で第39回芥川賞、1967年『万延元年のフットボール』で第3回谷崎潤一郎賞、1973年『洪水はわが魂に及び』で第26回野間文芸賞、1982年『「雨の木」を聴く女たち』で第34回読売文学賞/小説賞、1983年『新しい人よ眼ざめよ』で第10回大佛次郎賞、1984年『河馬に噛まれる』で第11回川端康成文学賞、1990年『人生の親戚』で第1回伊藤整文学賞、1994年朝日賞受賞。

障害をもって生まれた息子への祈りと、「核」への想いが中期以降の作品に強い陰影を与えてきました。あの時代を作家として生きて、まだ物を書いているということに空恐ろしさすら感じる、まだまだ現役の巨人です。初めて読むにはどれがおすすめかなんてまだ冊数読んでいない僕には言えませんが、『死者の奢り~』なんか初期短編として読みやすいのじゃないかと思います。しっかりとテーマがあって作品ごとに段階を踏んで展開するので、発行順に読まなきゃだめってよく言われます。僕はバラバラに読んでますが。

つながり作家

  • 村上春樹
  • 伊丹十三
  • 安部公房
  • 井伏鱒二
  • 三島由紀夫

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レビュー一覧

大江健三郎『大いなる日に―燃えあがる緑の木 第3部

『大いなる日に』の表紙画像
評価
★★★☆☆
発行
1995/03 新潮社
種類
文学(小説)
目次
第一章 『アウグスチヌス「告白」講義』 / 第二章 神は不幸の苦しみを慰めない / 第三章 絞首台の諧謔 (ほか)
所要
4時間40分

教会を出たサッチャンの性遍歴を描く前半は、「両性具有」が即物的なエロティックさで語られて流れを見失いそうになる。ギー兄さんにフォーカスが戻った後はその受難の終章へ、だがなにか見失ったままの感覚が続く。

大江健三郎『揺れ動く(ヴァシレーション)―燃えあがる緑の木 第2部

『揺れ動く(ヴァシレーション)』の表紙画像
評価
★★★☆☆
発行
1994/08 新潮社
種類
文学(小説)
目次
第一章 イェーツに導かれて / 第二章 「中心の空洞」 / 第三章 正直いって神はあるんですか? (ほか)
所要
4時間

「魂のこと」に関わる長編第二部。森の中の教会に支持者が集まり、あれ「宗教じゃない」んじゃなかった?と思いながら進むと、その思想がだんだん明確になりながら三部に橋渡しされる。一瞬よりはいくらか長い間の。

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作品名 かな 発行日 種類 評価
作品名 かな 発行日 種類 評価
大いなる日に おおいなるひに 1995/03 文学(小説) ★★★☆☆
揺れ動く(ヴァシレーション) ばしれーしょん 1994/08 文学(小説) ★★★☆☆
「救い主」が殴られるまで すくいぬしがなぐられるまで 1993/11 文学(小説) ★★★☆☆
取り替え子 ちぇんじりんぐ 2000/12 文学(小説) ★★★☆☆
個人的な体験 こじんてきなたいけん 1964/08 文学(小説) ★★★☆☆
見るまえに跳べ みるまえにとべ 1958/10 文学(小説) ★★★★☆
宙返り ちゅうがえり 1999/06 文学(小説) ★★★★☆
「雨の木」を聴く女たち れいんつりーをきくおんなたち 1982/07 文学(小説) ★★★★★
ピンチランナー調書 ぴんちらんなーちょうしょ 1976/10 文学(小説) ★★★★☆
性的人間 せいてきにんげん 1963/06 文学(小説) ★★★★☆
同時代ゲーム どうじだいげーむ 1979/11 文学(小説) ★★★☆☆
芽むしり仔撃ち めむしりこうち 1958/06 文学(小説) ★★★★☆
万延元年のフットボール まんえんがんねんのふっとぼーる 1967/09 文学(小説) ★★★★★
死者の奢り ししゃのおごり 1958/03 文学(小説) ★★★★★

これから出る本、最近出た本

大江健三郎/古井由吉『文学の淵を渡る』
2015年04月28日 新潮社 1728円
大江健三郎『M/Tと森のフシギの物語』
2014年09月18日 岩波文庫 972円
大江健三郎『大江健三郎自選短篇』
2014年08月20日 岩波文庫 1490円 

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