田中慎弥

田中慎弥プロフィール&ガイド

田中慎弥(たなかしんや)―1972年生まれ(52歳)。山口県下関市出身。小説家。

執筆に10年かけたという「冷たい水の羊」で2005年、新潮新人賞を受賞し、デビュー。

2005年「冷たい水の羊」(『図書準備室』に所収)で第37回新潮新人賞、2008年「蛹」(『切れた鎖』に所収)で第34回川端康成文学賞、同年『切れた鎖』で第21回三島由紀夫賞、2012年「共喰い」で第146回芥川賞、2019年『ひよこ太陽』で第47回泉鏡花文学賞受賞。

関連作家・似てるかも作家:西村賢太 又吉直樹 青山真治 羽田圭介 宇佐見りん シャーリー・マクレーン

田中慎弥レビュー一覧(3冊)

  1. 『神様のいない日本シリーズ』表紙
    閉じこもった息子にドア越しに話しかける父という設定で、「日本シリーズ」と「ゴドー」と父の歴史を重層的に語る。その饒舌さに信用のならなさを感じさせる文学技法を駆使しつつも、青春劇のような爽やかな読後感。
    文学(小説)
  2. 『切れた鎖』表紙
    三編すべて気持ち悪い。変態的な作風、その持ち味がよく分かる。土地と血と差別と、意欲作と言えば言える表題作も、読む者に不快感を与えることが目的で書いてあるよね、明らかに。その狙いを「文学的」と呼んだり。
    文学(小説)

田中慎弥の新刊・近刊

  • 田中慎弥『孤独に生きよ 逃げるが勝ちの思考 増補改訂版・孤独論』表紙
    田中慎弥
    2025-05-31
    徳間書店
    作家デビューまで貫き通した、15年間の引きこもり。 つるまず、群れず、自分を失わず。 孤高の芥川賞作家による、反時代的幸福論。 「疲れ果て...
  • 田中慎弥『死神』表紙
    田中慎弥
    2024-11-07
    朝日新聞出版
    うだつの上がらない「作家」である私の人生の折々に登場してくる、死神。中学二年生で初めて出会ったあいつのことだけは、これまで作品には書けなかっ...
  • 田中慎弥『流れる島と海の怪物』表紙
    田中慎弥
    2023-06-26
    集英社
    母に連れられていったお屋敷で、朱音(あかね)と朱里(あかり)という二人の神秘的な姉妹に出会った。母はなぜ「俺」を姉妹に会わせたのか。それは、...