松浦理英子『裏ヴァージョン』

- 評価
- 発行
- 2000/10 筑摩書房
- 種類
- 文学(小説)
- 目次
- オコジョ / マグノリア / メイベル (ほか)
- 所要
- 3時間
同性愛とSMから始まる短編集と、その外側にある書き手・読み手のメタ構造、なかなか表にならない気持ちと裏腹な行間にまでも技巧が詰まってる。その仕掛けの多様さゆえに読みづらいが、ラストはしっかり切実で来る。
現代文学100字レビュー
松浦理英子(まつうらりえこ)―1958年、愛媛県松山市出身。小説家。
1978年『葬儀の日』で第47回文學界新人賞、1994年『親指Pの修業時代』で第33回女流文学賞、2007年『犬身』で第59回読売文学賞受賞。
同性愛とSMから始まる短編集と、その外側にある書き手・読み手のメタ構造、なかなか表にならない気持ちと裏腹な行間にまでも技巧が詰まってる。その仕掛けの多様さゆえに読みづらいが、ラストはしっかり切実で来る。