沢木耕太郎『天涯 第3 風は踊り星は燃え』

- 評価
- 発行
- 2003/12 スイッチパブリッシング
- 種類
- 芸術・美術
- 目次
- 風は踊り / 星は燃え / 雲は急ぎ (ほか)
- 所要
- 40分
フランス、中国、ベトナム、ブラジルなど旅の写真集。シリーズ完結。水面に映る光とか瞼に残る写真は少なくないが、添えられた文章はやや半端な印象か。文庫特別エッセイには猿岩石の話も入ってて当時の騒ぎが蘇る。
現代文学100字レビュー
沢木耕太郎(さわきこうたろう)―1947年、東京都出身。ルポライター。
フリーのルポライターとして活躍。1982年『一瞬の夏』で第1回新田次郎文学賞、1985年『バーボン・ストリート』で第1回講談社エッセイ賞、1993年『深夜特急 第三便』で第2回JTB紀行文学大賞、2006年『凍』で第28回講談社ノンフィクション賞受賞。
ルポライター、ノンフィクション作家として注目されて現在に至ります。ユーラシア大陸横断の『深夜特急』は若者たちを旅の衝動に突き動かしました。文庫で6巻に及びますが読む価値はあります。それ以外でも良質なノンフィクション多数。旅のエッセンスが詰まったエッセイなどもいいですね。『深夜特急』はフィクションだ!という話がありますが、フィクションだとしたら読み方は変わるんでしょうか?
フランス、中国、ベトナム、ブラジルなど旅の写真集。シリーズ完結。水面に映る光とか瞼に残る写真は少なくないが、添えられた文章はやや半端な印象か。文庫特別エッセイには猿岩石の話も入ってて当時の騒ぎが蘇る。
多様なテーマのエッセイを強引にまとめたものだが、ルポとは何か、ジャーナリズムとは何かという問いに貫かれている。著者が「事実」を選び取る際のスタンスに信頼を置いている人には改めて、その力の源泉が見える。
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作品名 | かな | 発行日 | 種類 | 評価 |
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作品名 | かな | 発行日 | 種類 | 評価 |
天涯 第3 風は踊り星は燃え | てんがい3かぜはおどりほしはもえ | 2003/12 | 芸術・美術 | ★★★☆☆ |
路上の視野 | ろじょうのしや | 1982/06 | 文学(エッセイ) | ★★★☆☆ |
天涯 第2 花は揺れ闇は輝き | てんがい2はなはゆれやみはかがやき | 1999/12 | 芸術・美術 | ★★★☆☆ |
檀 | だん | 1995/10 | 文学(小説) | ★★★☆☆ |
天涯 第1 鳥は舞い光は流れ | てんがい1とりはまいひかりはながれ | 1997/10 | 芸術・美術 | ★★★☆☆ |
象が空を | ぞうがそらを | 1993/10 | 文学(エッセイ) | ★★★☆☆ |
テロルの決算 | てろるのけっさん | 1978/09 | 文学(ルポ) | ★★★★☆ |
人の砂漠 | ひとのさばく | 1977/11 | 文学(小説) | ★★★★☆ |
血の味 | ちのあじ | 2000/10 | 文学(小説) | ★★★★☆ |
彼らの流儀 | かれらのりゅうぎ | 1991/12 | 文学(エッセイ) | ★★★☆☆ |
深夜特急 第3便 飛光よ、飛光よ | しんやとっきゅう3ひこうよひこうよ | 1992/10 | 文学(日記・紀行) | ★★★★★ |
深夜特急 第2便 ペルシャの風 | しんやとっきゅう2ぺるしゃのかぜ | 1986/05 | 文学(日記・紀行) | ★★★★★ |
深夜特急 第1便 黄金宮殿 | しんやとっきゅう1おうごんきゅうでん | 1986/05 | 文学(日記・紀行) | ★★★★★ |