高橋源一郎

現代文学100字レビュー

高橋源一郎プロフィール&ガイド

高橋源一郎(たかはしげんいちろう)―1951年、広島県尾道市出身。小説家。

1982年『さようなら、ギャングたち』でデビュー。1988年『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、2002年『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞、2012年『さよならクリストファー・ロビン』で第48回谷崎潤一郎賞受賞。

デビュー当時、ポップ文学、ポストモダンの旗手として脚光を浴びる。文芸時評から競馬評論までこなします。日本文学を背負って立つ人なのに、彼の作品はなぜか続々と絶版になっていて、なんとかしてほしいものだなと思います。『さようなら、ギャングたち』『虹の彼方に』『ジョン・レノン対火星人』の初期作品は講談社文芸文庫として復刊しています。初めて読むならこの順がおすすめ。

つながり作家

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レビュー一覧

高橋源一郎『非常時のことば―震災の後で

『非常時のことば』の表紙画像
評価
★★★☆☆
発行
2012/08 朝日新聞出版
種類
文学(エッセイ)
目次
非常時のことば / ことばを探して / 二〇一一年の文章
所要
2時間30分

震災後~を取っ払って文章読本として読めば、ジャン・ジュネも苦海浄土も美しい文章だし『神様2011』の意志にも感じ入るけど、高橋源一郎のことばとしては「震災前から言ってたこと」感がある。ブレないとも言うが。

高橋源一郎『恋する原発

『恋する原発』の表紙画像
評価
★★★☆☆
発行
2011/11 講談社
種類
文学(小説)
目次
恋する原発
所要
1時間30分

震災チャリティーAVを作る男たち、不謹慎!って言うほど問題作ではない。エロですらない。著者の作品群に位置づけると。震災文学論なんてフックも入ってて、いま正論を語るために必要な装置としてか。なんて政治的。

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作品名 かな 発行日 種類 評価
作品名 かな 発行日 種類 評価
非常時のことば ひじょうじのことば 2012/08 文学(エッセイ) ★★★☆☆
恋する原発 こいするげんぱつ 2011/11 文学(小説) ★★★☆☆
「あの日」からぼくが考えている「正しさ」について あのひからぼくがかんがえているただしさについて 2012/02 文学(エッセイ) ★★★☆☆
さよなら、ニッポン さよならにっぽん 2011/02 文学 ★★★★★
13日間で「名文」を書けるようになる方法 じゅうさんにちかんでめいぶんをかけるようになるほうほう 2009/09 言語 ★★★☆☆
おじさんは白馬に乗って おじさんははくばにのって 2008/11 文学(エッセイ) ★★★☆☆
「悪」と戦う あくとたたかう 2010/05 文学(小説) ★★★★☆
柴田さんと高橋さんの「小説の読み方、書き方、訳し方」 しばたさんとたかはしさんのしょうせつのよみかたかきかたやくしかた 2009/03 文学 ★★★★☆
顰蹙文学カフェ ひんしゅくぶんがくかふぇ 2008/06 文学(エッセイ) ★★★☆☆
大人にはわからない日本文学史 おとなにはわからないにほんぶんがくし 2009/02 文学 ★★★☆☆
いつかソウル・トレインに乗る日まで いつかそうるとれいんにのるひまで 2008/11 文学(小説) ★★★☆☆
読むそばから忘れていっても よむそばからわすれていっても 2005/02 芸術・美術 ★☆☆☆☆
ニッポンの小説 にっぽんのしょうせつ 2007/01 文学 ★★★★☆
私生活 しせいかつ 2004/02 文学(エッセイ) ★★☆☆☆
ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ みやざわけんじぐれーてすとひっつ 2005/05 文学(小説) ★★★★★
性交と恋愛にまつわるいくつかの物語 せいこうとれんあいにまつわるいくつかのものがたり 2005/01 文学(小説) ★★★★☆
人に言えない習慣、罪深い愉しみ ひとにいえないしゅうかんつみぶかいたのしみ 2003/09 総記 ★★☆☆☆
一億三千万人のための小説教室 いちおくさんぜんまんにんのためのしょうせつきょうしつ 2002/06 文学 ★★★☆☆
君が代は千代に八千代に きみがよはちよにやちよに 2002/05 文学(小説) ★★★☆☆
官能小説家 かんのうしょうせつか 2002/02 文学(小説) ★★★★☆
ゴヂラ ごぢら 2001/12 文学(小説) ★★★★☆
日本文学盛衰史 にほんぶんがくせいすいし 2001/05 文学(小説) ★★★★★
もっとも危険な読書 もっともきけんなどくしょ 2001/04 総記 ★★★☆☆
朝、起きて、君には言うことが何もないなら あさおきてきみにはいうことがなにもないなら 1986/08 文学(小説) ★★★☆☆
あ・だ・る・と あだると 1999/03 文学(小説) ★★★★★
退屈な読書 たいくつなどくしょ 1999/04 総記 ★★★☆☆
文学なんかこわくない ぶんがくなんかこわくない 1998/10 文学(エッセイ) ★★★★★
いざとなりゃ本ぐらい読むわよ いざとなりゃほんぐらいよむわよ 1997/11 総記 ★★★☆☆
ゴーストバスターズ ごーすとばすたーず 1997/06 文学(小説) ★★★★★
タカハシさんの生活と意見 たかはしさんのせいかつといけん 1996/06 文学(エッセイ) ★★★☆☆
こんな日本でよかったら こんなにほんでよかったら 1996/04 文学(エッセイ) ★★★★☆
文学がこんなにわかっていいかしら ぶんがくがこんなにわかっていいかしら 1989/04 文学(エッセイ) ★★★★☆
これで日本は大丈夫 これでにほんはだいじょうぶ 1995/12 文学(エッセイ) ★★★☆☆
文学じゃないかもしれない症候群 ぶんがくじゃないかもしれないしょうこうぐん 1992/07 文学(エッセイ) ★★★★☆
正義の見方 せいぎのみかた 1994/06 文学(エッセイ) ★★★★☆
平凡王 へいぼんおう 1993/06 文学(エッセイ) ★★☆☆☆
文学王 ぶんがくおう 1993/04 文学 ★★★★☆
追憶の一九八九年 ついおくのせんきゅうひゃくはちじゅうくねん 1990/04 文学(日記・紀行) ★★☆☆☆
惑星P-13の秘密 わくせいぴーじゅうさんのひみつ 1990/11 文学(小説) ★★★☆☆
ペンギン村に陽は落ちて ぺんぎんむらにひはおちて 1989/10 文学(小説) ★★★☆☆
ぼくがしまうま語をしゃべった頃 ぼくがしまうまごをしゃべったころ 1985/06 文学(エッセイ) ★★★☆☆
優雅で感傷的な日本野球 ゆうがでかんしょうてきなにほんやきゅう 1988/03 文学(小説) ★☆☆☆☆
ジェイムス・ジョイスを読んだ猫 じぇいむすじょいすをよんだねこ 1987/02 文学(エッセイ) ★★★★☆
ジョン・レノン対火星人 じょんれのんたいかせいじん 1985/01 文学(小説) ★★★★★
虹の彼方に おーばーざれいんぼう 1984/08 文学(小説) ★★★★★
さようなら、ギャングたち さようならぎゃんぐたち 1982/10 文学(小説) ★★★★★

これから出る本、最近出た本

高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』
2015年05月13日 朝日新書 842円
高橋源一郎『動物記』
2015年04月20日 河出書房新社 1836円
高橋源一郎『デビュー作を書くための超「小説」教室』
2015年03月21日 河出書房新社 1512円

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このページへのコメント

高橋源一郎の公式ツイート

高橋源一郎 @takagengen

11月には3冊、本が出ます。「丘の上のバカ ぼくらの民主主義なんだぜ2」(朝日新書)、「日本文学全集07 枕草子・酒井順子訳、徒然草・内田樹訳、方丈記・高橋源一郎訳」(河出書房新社)、「読んじゃいなよ! 明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ」(岩波新書)です。どれも時間をかけ、力を入れたものでした。

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高橋源一郎 @takagengen

「ナルニア国ものがたり」が好きすぎて、関係ないエンデにまで文句(というほどじゃないが)をつけている書評。ほんとに好きなんだなあ。とはいえ、ジョージ・マクドナルドも大好きです。あと、どうして、このとき、ル=グインのことを書かなかった… twitter.com/i/web/status/8…

2017-08-21 09:30

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高橋源一郎 @takagengen

テーマが「うんこ」なので、遺憾ながらこの単語が十四回も登場する。もう二度とこんなことは書かないので許してください。しかし、この書評がすごいのは、というかある賞の選評でもあるのだが、きわめて独創的な受賞理由が書かれていることだ。自分… twitter.com/i/web/status/8…

2017-08-16 19:38

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高橋源一郎 @takagengen

物語の後半で、女の子は、現在から、昭和30年代や戦前の鎌倉、そして、昭和20年のフィリピン・ルソン島へたどり着きます。ぼくにとっても、「あの時代」のことを書くのは初めてですね。

2017-08-15 04:33

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高橋源一郎 @takagengen

7月1日から始まった「朝日小学生新聞」での連載小説「ゆっくりおやすみ、樹の下で」が全90回のうち半分の45回を超えました。11才の女の子の夏休みを書いています。毎日、その女の子と生きる暮らし、小説家になってよかったと思える瞬間です。今日マチ子さんの挿絵も最高。さあ、続きを書こう。

2017-08-15 04:29

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高橋源一郎 @takagengen

これはほんとうに懐かしい書評だ。加藤典洋さんの「言語表現法」という授業を本にしたものについて書いたのだけれど、実は、これを書いた8年後、加藤さんのあとをついで、この授業を受け持つことになったのである。もちろん、当時はまったく予想も… twitter.com/i/web/status/8…

2017-08-14 04:12

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高橋源一郎 @takagengen

最近は、午後8時に寝て午前2時起床です。なので「パパ、先に寝るから、ごめん。ちゃんとお風呂に入ってパジャマに着替えて、歯を磨いて寝てね」と子どもたちに言ってから寝ます。起きてられないもので。せめて、子どもたちより後から寝たいです。

2017-08-13 06:12

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高橋源一郎 @takagengen

数年前、豊崎由美さんに「タカハシさん、昔の書評は面白かったのに最近手抜きしてません?」といわれた。確かに面倒なことはしなくなった。朝日新聞の書評(800字)で山田詠美の本を大岡昇平・吉田健一・三島由紀夫・中村光夫の文体模写座談会で… twitter.com/i/web/status/8…

2017-08-12 12:13

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高橋源一郎 @takagengen

来週末ですね。たぶん、「古典の翻訳」だけじゃなく、「翻訳そのもの」についても、話す予定です。そういえば、「教育勅語」も「翻訳」しましたっけ。 twitter.com/asakaruko/stat…

2017-08-11 17:23

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高橋源一郎 @takagengen

この書評に関しては、笑いながら書いた覚えがある。というか、それしか覚えていない。ちなみに、この書評に中に使われている「笑」という漢字は、さっき数えてみたら10個(!)。おそらく自分史上最大だ。ちょっと使いすぎだなあ。でも、笑いなが… twitter.com/i/web/status/8…

2017-08-11 04:13

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高橋源一郎 @takagengen

ぼくが初めて依頼された原稿はカルヴィーノの「冬の夜ひとりの旅人が」の書評だった。1982年(35年前!)だ。カルヴィーノだからとメタフィクション的な書評を全力で書いたらボツ(!)。「ふつうに書けよ」といわれた。言ったのは伝説的な編… twitter.com/i/web/status/8…

2017-08-09 21:48

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