谷川俊太郎

谷川俊太郎プロフィール&ガイド

谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)―1931年生まれ(92歳)。東京府豊多摩郡杉並町(現・東京都杉並区)出身。詩人、翻訳家。

父は哲学者谷川徹三。1952年『二十億光年の孤独』で詩人デビュー。以後日本現代詩の可能性を体現。「マザーグース」など翻訳も多数。

1982年『日々の地図』で第34回読売文学賞(詩歌俳句賞)、1993年『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞、1995年その活動により朝日賞受賞。

おそらく、学校の国語の授業でみんな出会っているはずなんですよね。そうすると、改めて個人的に出会うのが難しくなったりするわけですけど、目に付いた詩集を手にとってみると新たな発見がありますよ。もう高齢ですががんばってほしいものです。

関連作家・似てるかも作家:茨木のり子 長田弘 中原中也 大岡信 三善晃 湯浅譲二 金子みすゞ 寺山修司 芥川也寸志 三角みづ紀

谷川俊太郎おすすめ本ベスト5

  1. 『旅』表紙
    「何ひとつ書く事はない」から始まる現代詩の記念碑。詩へのまた自身への懐疑が抒情的にやわらかに響く。「鳥羽」「旅」「anonym」の連作からなる沈黙に満ちた代表作。思潮社版は英訳や対談などが入った別冊が付く。
    文学(詩歌)
  2. 『日本語のカタログ』表紙
    世の中にあるものはすべからく詩的であるというカタログ。日常の様々な断片が「これだって詩だよ」と並べられている。日本語への絶大な信頼と裏返しの不信が叩き売られている。悪意とも思えるナンセンスが肌に痛い。
    文学(詩歌)
  3. 『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』表紙
    走り書きのメモをもとに詩を読むライブを開き、その後活字化された「音読された詩」。彼の詩は常に言葉の響きを考え精密に織り込まれているが、やはり抜群。日本を代表する言葉の錬金術師、その自在な言語感を聞け。
    文学(詩歌)
  4. 『谷川俊太郎の33の質問』表紙
    著者の質問に相手が答える形の公開対談。「金、銀、鉄、アルミニウムのうち、もっとも好きなのは何ですか?」などその質問がいかしている。答えるのは武満徹、吉増剛造、大岡信などで、リラックスした対話が楽しい。
    文学(エッセイ)
  5. 『やさしさは愛じゃない』表紙
    写真詩集。アラーキー的裸体と異物の描出に、肌の内側で鳴る詩がぶつかるコラボレーション。官能には流さないという詩人の意気が時を止める。やさしさのぬるま湯の中で、女は愛を問い、男は「裸であること」を思う。
    文学(詩歌)

谷川俊太郎レビュー一覧(25冊)

  1. 『トロムソコラージュ』表紙
    やや長めの詩が六篇。「私は立ち止まらないよ」という知られたフレーズは70後半詩人の決意表明なのかと思ってたが、即興詩としての駆動力を成す力のほうが強くて想像よりも軽やか。いやもっと重いの読みたかったの。
    文学(詩歌)
  2. 『やさしさは愛じゃない』表紙
    写真詩集。アラーキー的裸体と異物の描出に、肌の内側で鳴る詩がぶつかるコラボレーション。官能には流さないという詩人の意気が時を止める。やさしさのぬるま湯の中で、女は愛を問い、男は「裸であること」を思う。
    文学(詩歌)

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