中原昌也

現代文学100字レビュー

中原昌也プロフィール&ガイド

中原昌也(なかはらまさや)―1970年、東京都出身。小説家、ミュージシャン。

暴力温泉芸者、ヘアスタイリスティックスとして音楽活動を展開。著作では映画評論から小説へと進んだ。2001年『あらゆる場所に花束が……』で第14回三島由紀夫賞、2006年『名もなき孤児たちの墓』で第28回野間文芸新人賞、2008年『中原昌也 作業日誌 2004→2007』で第18回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。

音楽性と同様、ノイズだけで物を語ろうとするような作品群。三島賞となった『あらゆる場所に花束が……』でも選考委員猛反対ってエピソードも分かろうってものです。おそらくコレは文学ではないけど、文学に可能性があるとしたらここだ、と言い切る自身は私にもありません。初めて手に取るなら文庫になった『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』をどうぞ。この文庫の著者近影。こんな確信的な顔してる作家近影って初めて見ました。

レビュー一覧

中原昌也『死んでも何も残さない―中原昌也自伝

『死んでも何も残さない』の表紙画像
評価
★★☆☆☆
発行
2011/03 新潮社
種類
文学(エッセイ)
目次
第1夜 気づいたら満州引揚者の息子 / 第2夜 ろくな大人にならない / 第3夜 教育なんてまっぴら (ほか)
所要
1時間50分

この「自伝」をどんな顔して書いてるのかと思ってたら、取材談話を編集部がまとめただけだと最後に知って愕然とする。呪詛や怨念、でも言ってることはまとも。いつもの「書く理由/書かない理由」もスッキリ分かる。

中原昌也『ニートピア2010

『ニートピア2010』の表紙画像
評価
★★★☆☆
発行
2008/02 文藝春秋
種類
文学(小説)
目次
舞台動物 / 怪力の文芸編集者 / ブン殴って犯すぞ! (ほか)
所要
2時間30分

食うために書かざるを得ない短編集。黒い想念ばかりの創作と、唾棄すべき現実とを行きつ戻りつ、結局は自己嫌悪を倍増させるだけ、露悪的に生肉を見せつけるだけ。「誰が見ても人でなし」の爆撃で喜ぶ読者も同じ病。

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作品名 かな 発行日 種類 評価
作品名 かな 発行日 種類 評価
死んでも何も残さない しんでもなにものこさない 2011/03 文学(エッセイ) ★★☆☆☆
ニートピア2010 にーとぴあにせんじゅう 2008/02 文学(小説) ★★★☆☆
シネマの記憶喪失 しねまのきおくそうしつ 2007/01 芸術・美術 ★★★☆☆
KKKベストセラー けーけーけーべすとせらー 2006/05 文学(小説) ★☆☆☆☆
サクセスの秘密 さくせすのひみつ 2001/02 文学(エッセイ) ★★★☆☆
青山真治と阿部和重と中原昌也のシネコン! あおやましんじとあべかずしげとなかはらまさやのしねこん 2004/06 芸術・美術 ★★★☆☆
名もなき孤児たちの墓 なもなきこじたちのはか 2006/02 文学(小説) ★★★★☆
待望の短篇集は忘却の彼方に たいぼうのたんぺんしゅうはぼうきゃくのかなたに 2004/07 文学(小説) ★★★☆☆
ソドムの映画市 そどむのえいがいち 1996/11 芸術・美術 ★★★☆☆
あらゆる場所に花束が… あらゆるばしょにはなたばが 2001/06 文学(小説) ★☆☆☆☆
子猫が読む乱暴者日記 こねこがよむらんぼうものにっき 2000/01 文学(小説) ★★★★☆
マリ&フィフィの虐殺ソングブック まりあんどふぃふぃのぎゃくさつそんぐぶっく 1998/09 文学(小説) ★★★★☆

これから出る本、最近出た本

中原昌也『知的生き方教室』
2014年11月25日 文藝春秋 1998円
中原昌也『こんにちはレモンちゃん』
2013年09月27日 幻戯書房 2100円
中原昌也『エーガ界に捧ぐ 完全版』
2012年09月06日 boid 2940円

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