星野智幸
星野智幸プロフィール&ガイド
星野智幸(ほしのともゆき)―1965年生まれ(58歳)。アメリカ・ロサンゼルス出身。小説家。
産経新聞社記者を経て、1997年「最後の吐息」で文藝賞を受賞しデビュー。
1997年『最後の吐息』で第34回文藝賞、2000年『目覚めよと人魚は歌う』で第13回三島由紀夫賞、2003年『ファンタジスタ』で第25回野間文芸新人賞、2011年『俺俺』で第5回大江健三郎賞、2014年『夜は終わらない』で第66回読売文学賞(小説賞)、2018年『焰』で第54回谷崎潤一郎賞受賞。
ラテンアメリカ文学や中上健次などの影響を放出しながら、文学とはと考え続ける作家です。
関連作家・似てるかも作家:桐野夏生 柳田邦男
星野智幸おすすめ本ベスト3
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若オカミ亡き後の混沌たる心中事件。三人の手記がこの島国のムードに活を入れる。パラレルワールドとしての近未来は天皇制を反射板にしてリアルの思索へ帰ってくる。「生の実感」のために登場人物も作家も闘ってる。文学(小説)
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カラフルな幻想の短編集。スポーツと政治がユニフォームを交換し合う近未来の表題作は、こんなに不愉快で健康的な夢は見たことない。移民の歌「砂の惑星」にしてもイメージも言葉も奔放かつ強固で、安心して入れる。文学(小説)
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俺俺詐欺から始まる俺の増殖。「俺」役が俺じゃなくても構わない現代社会のメタファなのだと諒解させそうになる前半と、小説としての安定を振りきって混沌へ向かう後半の狭間を楽しんだ。「自意識」作家の面目躍如。文学(小説)
星野智幸レビュー一覧(14冊)
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俺俺詐欺から始まる俺の増殖。「俺」役が俺じゃなくても構わない現代社会のメタファなのだと諒解させそうになる前半と、小説としての安定を振りきって混沌へ向かう後半の狭間を楽しんだ。「自意識」作家の面目躍如。文学(小説)
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人類の進化と絶望的状況を描くショートSF。挿絵も特異で世界観を作ってる。息苦しいし気持ち悪いし、コーヒータイムにさらっと読むための本じゃないと思うんだが、星野智幸らしい「人ならざる者へ」は満喫できるよ。文学(小説)
星野智幸の新刊・近刊
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