イッセー尾形
イッセー尾形プロフィール&ガイド
イッセー尾形(いっせーおがた)―1952年生まれ(72歳)。福岡県福岡市出身。俳優、小説家。
高校卒業後、建設現場で働きながら創作を続け、1981年日本テレビ「お笑いスター誕生」でデビュー。演出家森田雄三と組んだ一人芝居舞台を続け高い評価を得る。
バーテンや建築作業員など人間観察と描出が冴える。戯曲集ももちろん出版されてますが、独特な歩幅の(なぜか四畳半フォーク的だったりする)小説もあります。戯曲集として小学館文庫から出た「ナマ本」シリーズが初心者にはオススメ、と思ってたんですが最近絶版になりましたね。実際の舞台はテレビでしか見たことがなかったりしますが、舞台見ていなくても戯曲は笑えます。問題なし。
関連作家・似てるかも作家:竹中直人 松尾スズキ 中村雅俊 森光子 時任三郎 武田鉄矢 夏木マリ 西田敏行 田中麗奈
イッセー尾形おすすめ本ベスト3
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サラリーマンという身近な題材だけに分かりやすい。そのリアルさが心地よい。どれも声が聞えるようだ。「マキエダ」がいい。電車で読んでたらニヤニヤしてしまって大変だ。イッセーによる漫画もいい味を出している。文学(戯曲)
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文庫オリジナルのコント集。一人芝居という分野を完成させた著者ら独自の世界。名キャラクター・バーテンの怪しい挙動が読むだけで見える。よくある平凡な会話がこれだけ面白いってことに、アンテナが伸び縮みする。文学(戯曲)
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完成度よりも「バスに乗り遅れた者達の馴れ合い的幸福感」という空気が素敵な短編集。「空洞のケヤキ」に見える心を閉ざしたコミュニケーションの肯定がこの時代を楽しむ術を教えてくれる。馴染まなくてもいいって。文学(小説)
イッセー尾形レビュー一覧(18冊)
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タリバンとか失業率とかニュースをフックにして、こんなことを思ったと書くブログ型の文章。答えはないんだけれども「人」に関心があるんだよねって掘り方で、微笑みを誘うエピソードがいろいろ。全編イラスト付き。文学(エッセイ)
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かつての自分に拘泥する小さなプライドは哀しいよね。そこから微妙にずれてしまった今の姿を、同胞として描き出す。温かな揶揄。短編集としての完成度もランクアップし、ストンと切り落とす余韻が哀しさを煽ってる。文学(小説)
イッセー尾形の新刊・近刊
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2011-04青土社レッキとした日本人、広田行一はなぜシロターノフになったのか?どこかが、あるいはすべてが常識からほんの少しだけ“逃げ出す”不思議な世界。イッセ...
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