枡野浩一『ますの。―枡野浩一短歌集』

- 評価
- 発行
- 1999/03 実業之日本社
- 種類
- 文学(詩歌)
- 目次
- ますの。
センチメンタリズムだったり「自負」だったり苛立ちだったりカラフルなんだけれども、全般的に主張は強い。著者の顔が浮かぶというか。文庫での4コマ漫画な手法は短歌でページ数を稼ぐには有効なんだろうとは思う。
現代文学100字レビュー
枡野浩一(ますのこういち)―1968年、東京都出身。歌人。
広告代理店勤務を経てライター、歌人に。
いろんな仕事をしてるけどやはり短歌の人で、326が好きな人はもちろん、相田みつをが好きな人もはまるかも。ってヘタ打つとそんな危険な香り(サブカル風味のお説教臭)がしますが、ときどきぐっとくるものはあります。子供のころに出会ったことがあるはずなんだけど詠み人知らず、でもなんだか懐かしい。という感じの歌です。題材は新しくてもこの懐かしさってのはどこからくるんでしょうか。
センチメンタリズムだったり「自負」だったり苛立ちだったりカラフルなんだけれども、全般的に主張は強い。著者の顔が浮かぶというか。文庫での4コマ漫画な手法は短歌でページ数を稼ぐには有効なんだろうとは思う。
自分の青さのやり場に迷ってた頃の特殊歌人が、現代詩手帖に応募した詩作。ねじめ正一や吉田文憲の評論がそのまま入っている珍しい作り。詩は素直なんだけれど歪に見える若書き。あの頃の自分のようでドキドキする。
作品名クリックでレビューを見に行けます。見出しクリックでソートできます(デフォルトはサイト掲載日順)。
作品名 | かな | 発行日 | 種類 | 評価 |
---|---|---|---|---|
作品名 | かな | 発行日 | 種類 | 評価 |
ますの。 | ますの | 1999/03 | 文学(詩歌) | ★★☆☆☆ |
ガムテープで風邪が治る | がむてーぷでかぜがなおる | 1995/10 | 文学(詩歌) | ★★★☆☆ |
ドレミふぁんくしょんドロップ | どれみふぁんくしょんどろっぷ | 1997/09 | 文学(詩歌) | ★★★☆☆ |
てのりくじら | てのりくじら | 1997/09 | 文学(詩歌) | ★★★★☆ |
君の鳥は歌を歌える | きみのとりはうたをうたえる | 1999/10 | 文学(エッセイ) | ★★★☆☆ |