丸山健二

現代文学100字レビュー

丸山健二プロフィール&ガイド

丸山健二(まるやまけんじ)―1943年、長野県生まれ。小説家。

芥川賞最年少受賞者(23歳)の地位を綿矢りさに破られるまで保持していた。安曇野にこもって文学の高い壁に楔を打ち込む孤高の作家。1966年『夏の流れ』で第56回芥川賞受賞。

近年は大作志向で簡単に手を出せる作品ではなくなっています。しかもどんどん絶版になってて手に入る本が少なすぎます。孤高とは大変な身分であることよな。初めて手に取るなら、おそらく選り好みはできないので書店で見つけた文庫をそのまま買って帰りましょう。たぶん上下巻だけど。文壇と決別し、また世間とも決別したように、世の潮流とは無関係に問われる作品群は、読者を選ぶことは確かですが、「文学」を(庭いじりしながら)これほど考え続けている人はそうはいないです。

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レビュー一覧

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作品名 かな 発行日 種類 評価
作品名 かな 発行日 種類 評価
猿の詩集 さるのししゅう 2010/03 文学(小説) ★★☆☆☆
正午なり まひるなり 1968/08 文学(小説) ★★★☆☆
夏の流れ なつのながれ 1967/07 文学(小説) ★★★☆☆
安曇野の白い庭 あずみののしろいにわ 2000/04 産業 ★★★☆☆
逃げ歌 にげうた 2000/11 文学(小説) ★☆☆☆☆
虹よ、冒涜の虹よ にじよぼうとくのにじよ 1999/05 文学(小説) ★★★☆☆
いつか海の底に いつかうみのそこに 1998/09 文学(小説) ★★★☆☆
ぶっぽうそうの夜 ぶっぽうそうのよる 1997/09 文学(小説) ★★★★☆
千日の瑠璃 せんじつのるり 1992/01 文学(小説) ★★★★☆
争いの樹の下で あらそいのきのしたで 1996/05 文学(小説) ★★★★★
まだ見ぬ書き手へ まだみぬかきてへ 1994/07 文学 ★★★★☆
されど孤にあらず されどこにあらず 1991/09 文学(エッセイ) ★★☆☆☆

これから出る本、最近出た本

丸山健二『人生なんてくそくらえ』
2012年02月17日 朝日新聞出版 1890円
丸山健二『ブナの実はそれでも虹を夢見る』
2012年01月 求龍堂 1680円
丸山健二『怒れ、ニッポン!』
2011年11月08日 眞人堂 1365円

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maruyamakenji

丸山健二 @maruyamakenji

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 無能なくせに欲深さだけは人一倍の政治家どもが、世論の動向に合わせて集まったり散ったりし、お決まりの窮余の一策を駆使して新党なるものを立ち上げ、束の間の新鮮さを売り物にして再生復活をもくろむのだが、いくらそんなことを繰り返してみたところで、結局は無能と強欲が丸出しになるばかり。

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 小中高の教育の一環としてサバイバル術を必須科目とすべきだ。奴隷的人間を育むことが最大の狙いの愛国心を植えつけようとする道徳の時間よりも、災害時において自分の身を自分で守るための術を体に覚えこませる時間のほうが、どれほど教育らしい教育であり、掛け替えのない真の教育であることか。

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 これだけの情報化の時代が進み、世界中の人々がほとんどリアルタイムで共通の認識を持つことが可能になった昨今、国家は無用の長物になりつつある。それどころか、戦争とも経済戦争とも無縁な位置を確保して人間らしく生きたいと願う多くの人々にとっては、最大にして最悪の障害となってしまった。

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 政治家たちや役人たちが国民に向かって、もっと愛国の精神を培い、祖国の今以上の繁栄のために尽力せよと煽るのは、そうでもしないことには、人間としての品格やら自尊心やらを打ち捨て、薄汚い処世術を駆使してせっかくその地位に就いた意味がなくなってしまい、いい思いから離れてしまうからだ。

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 大企業や国家へのたかり癖がひとたび付いてしまった地域住民は、一気に坂道を転げ落ちて行くことになり、その勢いは増すばかりで、自立や自治の精神など夢のまた夢と化してしまい、その上、人間性がとことん蝕まれ、気品どころの騒ぎではなくなり、あげくに人間でも動物でもない妖怪に成り果てる。

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