綿矢りさ『夢を与える』

現代文学100字レビュー

作品情報

綿矢りさ『夢を与える』の表紙画像
タイトル
夢を与える
かな
ゆめをあたえる
著者
NDC
913 文学>日本文学>小説 物語
目次
夢を与える
所要
4時間50分
評価
★★★☆☆
レビュー
芸能界を駆け抜ける少女アイドルの夢と挫折に仮託しながら、自分が本当にやりたいことはなんだろう?って物語。前二作とは文体を意識的に変えたため魅力的なアクが落ちちゃった感もあるのだが、読みやすくなってる。

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綿矢りさの新作『夢を与える』を読み終わりました。文体かなり変わりましたね。Yahoo!ブックスのインタビューを読んでも文体の変化は意識的ということなので、それ自体は歓迎されるべき幅なんだろうなと思いますが、なんか普通の小説になっちゃった。

いや確かに読みやすし、ストーリーにも合ってるとは思うのですが。あのひっかかりがいっぱいあるヘンな文章が好きだった私はちょっと残念な感じ。「女子高生みたいな文体」はソレが身の丈にあっていた頃の自然な文体だったけど今はそうじゃない、のかな。

しかしこの間、「りさタン萌え~」って言ってた人たちはどこへ消えてしまったんでしょうか。待望の新作だというのに、あまり話題になってないような気がします。冷たいじゃないですか。サイン会は盛況、「おさわり厳禁!」とか厳戒態勢だったらしいですが・・・。

話はズレるのですが、ソレが「話題になってるかどうか」ということは、どこを見ればわかるのでしょうか。古来、その役目はテレビだったわけですが、その信じられてた力はかなり減じましたよね。では検索サイトが出す「旬の検索ワード」とか、ブログでの頻出語句解析とかでしょうか? そもそも「話題になってる」という情報が自分に必要なのかどうか、というところまで考え始めたら人としての進化なんでしょうけれど。

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