石舞台古墳に亀石、飛鳥の謎石めぐり

行程

[奈良/飛鳥] 帰省先の石川県七尾から東京まで帰る途中に奈良・飛鳥へ寄った旅です。レンタサイクルで謎の巨石群を巡ります。
「石舞台古墳に亀石、飛鳥の謎石めぐり」地図
1993-08-20
七尾―飛鳥―
1993-08-21
―東京

旅行記

1993-08-20(1日目/金曜日)
飛鳥、石舞台古墳とか

石舞台古墳
石舞台古墳

実家のある石川県七尾を始発近くに出て、鈍行を乗り継いで、昼は乗換時間に駅そばをすすったりして、奈良、飛鳥までやってきました。もう午後です。駅前でレンタサイクルを借りて飛鳥路散策へ。

まず、石舞台古墳へ向かいました。教科書とかでも見る、有名な古墳。蘇我馬子の墓と伝わりますが、定かじゃないです。玄室のなかも見学できます。広々。玄室の巨石が丸裸となったフォルムは特異なもので、何の目的で、あるいは何の結果で、こうなったのか諸説あるにしても謎が多いです。恨まれて墓をあばかれるにしても、封土をすべて取り去るのは大工事。そんなことするのかな。「もともと裸だった」と考えるほうがしっくりきます。

飛鳥の寺
飛鳥の寺

写真は飛鳥寺か、橘寺か分かりません……。岡寺は行かなかった気がする。飛鳥寺は日本最古の仏教寺院。安置されている飛鳥大仏は、顔の傷が痛々しく、満身創痍になりながら衆生を救うぜという気迫が印象的でした。

橘寺は聖徳太子出生の地と伝わるお寺です。善悪の二面を表すとされる二面石があります。

亀石
亀石

先の二面石もそうですし、石舞台も加えてもいいと思いますが、飛鳥には謎の巨石がたくさんありますね。こちらの写真は亀石。この亀が西を向いたら大和盆地は泥沼になるという伝説で、言い伝えからして呪術的なシロモノ。

「飛鳥」という地名の不思議さと相まって、いろいろ想像しはじめると楽しい地ですね。アスカという音と「飛ぶ鳥」の意の唐突さ。ん、古代、飛空艇か何かでこの地に降りてきた人たちがいたわけでしょ。その人たちが何らかの目的で設置した巨石群……。

猿石、鬼の雪隠、鬼の俎といった他の謎巨石も自転車で訪ねて回りました。それぞれ最もらしい説はありますが、用途がやっぱり謎です。

天皇陵でスイカを売っていた
天皇陵でスイカを売っていた

天武持統天皇陵では、参道にスイカの無人販売がありました。なぜ天皇陵に設置しようと思ったんでしょうか。おいしそうだったけど天皇陵で叩き割ってその場でほじり食うところを想像するとちょっとだけ不敬な香りがしました。

飛鳥を出て、大垣へ向かいます。大垣夜行に乗って東京へ帰るためです。

1993-08-21(2日目/土曜日)
東京へ

大垣夜行に乗って東京へ。青春18切符、その日一日乗り放題で使えるわけですけど、このときどこへ行ったのか覚えてません。飛行機に乗るわけでもないのに成田線完乗したくて成田空港まで行ったのはこのときだったか。(了)