伊香保慕情(2ページ)

旅行記

2002年2月24日の続き

源泉地
源泉地

伊香保温泉続き。前ページの露天風呂の前では源泉が湧き出しているところがガラス越しに見られるようになっています。「伊香保源泉地」の碑が立つ。うちに帰って撮った画像見ててはじめて気づいたんですが、横に掘ってある「大阪旅行クラブ」ってなに? 奥にある胸像は温泉療法を日本に広めたとされるベルツ博士。

そろそろ途中合流組がやってくる時刻だったのですが、集合が遅れたとかで高速を突っ走ってる真っ最中という連絡が入ります。日帰り組もそろそろ帰路につかねばならない時刻なのですが、すれ違いも寂しいので石段街をぶらつきながら到着を待つことにします。「伊香保焼き」という名のタコ焼きがあったので、ソースの匂いに誘われつつ賞味。なぜ湯上りにタコ焼き。なぜ伊香保でタコ焼き。できたてのアツアツで、必要以上にクリーミー。

先ほどの湯の花まんじゅう店でみやげを買ったりしてると、ようやく男2名合流。わーいって宿の前で集合写真だけ撮ったらすぐ女性2名がお帰りです。バス停で大きく手を振って別れます。変わった集団ですよね。

そんな訳でメンバーチェンジを経て、男3名女2名となった第二期旅団でもう少し石段街を歩き、酒屋で犬ラベルの地ビールを買ったりして宿へ。

森秋旅館
森秋旅館

宿は石段から程近い森秋旅館。詩人・野口雨情お気に入りの宿だったとかの老舗で、ロビーに雨情コーナーがあったり、風呂に童謡が流れてたりします。

さっそく風呂へ。通常、大浴場の奥にある露天風呂が、この宿では大浴場とは完全に分離しています。当然露天風呂のほうへ。ちょうど陽が落ちるころで、立ち上がって眺めればいい夕景を望めるのかもしれませんが、寒くて湯船から体を出せなかったので景色は分かりませんでした。

温度は適温で、随分長湯をしました。やはり鉄で茶色くなっていて、成分濃厚ないい湯です。湯当たりしたのか、同行者1名、「手が痺れてるよー」と走り回ってました。そのくらいの、いい湯です。露天風呂のほうは午前1時に男女入れ替えとなってます。

夕食を済ませた後、いそいそと浴衣から普通の服へ着替えます。何故か。射的がやりたいからです。「伊香保といえば射的、射的といえば伊香保」という前評判に胸膨らませながら外出することにしまして。本当は浴衣のまま石段を歩くのがこの街の粋ってもんなのですが、寒いのでね。

射的
射的

射的屋は何軒かあったのですが、ここ10年1人も客が来ねぇってムードの裏寂れたところは避け、石段沿いのまともそうなところへ行ってみました。老夫婦が営むこの店。射的って初めてやったんですが、こんなに近いのに当たらないものなんですねぇ。1個しか落とせませんでした。

もちろん全弾命中させたところでロクな景品はないわけなんですが、練習して上達したい感じです。コツをつかんだら楽々なんでしょうね。実際、高得点を挙げた人もいましたし。

ところで。つねづね旅行記に人物写真は不要だと考えていまして、「お前の顔じゃなくて旅の写真載せろよ」と思う性質なので、グループ旅行でも人が映ってる写真は極力はじいてるんですが、こういうゲームものは人がいないと絵にならないので載せました。ご理解のほど。もちろん僕は(撮影者なので)映っていませんが。というか僕が書くと文章自体、一人旅みたいな印象になってしまいます。無意識にそういうスタンスを取ってしまっていることも考えられます。

ともあれ。写真の氏は、手の痺れは取れたんでしょうか。

弓場
弓場

同じ店内には弓場もありまして、僕はこちらのほうが気に入りました。弓……アーチェリーというモノになるんでしょうかね、それすら知りませんが。もちろん初めてです。的を射抜いたときのバスリという響音が心地よくって。金なら払うからずっとやらせてくれって感じでした。

的の中心に近いほど高得点となり、やはり景品がもらえます。

店の親父は弓道指導者の免状(?)を持っているようで(壁に掛けてありました)、適宜アドバイスしてくれます。あごの下までぐっと引いて、肘はこう、狙うのはここ、とアドバイスどおりに射るとちゃんと飛びます。嬉しいもんです。

そうこうするうちに店内は賑わってきました。この寒いのに「かくあるべし」という強い信念の持ち主たちはやはり浴衣に半纏かけて来てます。彼らと入れ替わりに出て「歓楽街」があるとの噂を聞きつけて少し捜して歩きました。お前何歳だよというストリップとかそういう奴ですか? というか女性含みのグループでそんなとこへ行ってどうしようというのでしょうか。幸か不幸か見つからず、すごすご宿へ戻りましたけど。

森秋旅館の露天風呂
森秋旅館の露天風呂

部屋へ戻って酒盛り。地ビールはなかなかコクがあって旨い。なぜか「マーライオンワイン」なるものも持ち込んでたりして、話も弾みます。結局午前3時ごろまで話し込んでたんですが、ストレートでやってたバーボンが後半効いてきて、お座なりな相槌しか打ってなかったんじゃないかと思います。

酒盛り終了後、風呂へ。デジカメを持ち込んだことは確かに覚えてるんですが、何をどう撮ってきたのかは酔いの向こうに霞んで消えており、うちへ帰ってから発見したカット(ほか湯気しか見えない内風呂らしきものが数点)。

この写真、ふるちんで撮ってるんでしょうかわたし。湯船に浸かりながら撮ってるのか? 謎です。映ってるのが同僚なのかどこかの親父なのかも分かりません。酔っ払いって嫌ですねぇ。

しかし薄闇の露天風呂で、多少画質は荒れてるものの、(たぶん)フラッシュも焚かず(たぶん)露出もいじらずにここまで撮れるデジカメってのはたいしたものです。

2002年2月25日(2日目) 帰るだけ

景品
景品

二日酔い、というかリアルタイムで酔っ払ったまま迎えた朝。射的屋でゲットした賞品が微笑んでくれてます。左が射的、右が弓です。いらねぇ。

朝風呂に入っても全然酒が抜けず、そのまま帰路に。途中合流組が乗ってきた車に同乗し、スピッツを聞きながらまっすぐ高崎まで出ました。

ドライバーとここで別れ、高崎名物だるま弁当を買って新幹線に。指定が取れず、自由席も座れず、連結部で座り込んで眠りながら東京へ向かいます。うち2人は午後から会社へ出る予定。お疲れ様です。って僕もまっすぐには帰れず一度会社へ行って、酔いの覚めない顔をさらしながら仕事をひとかかえうちへ持ち帰ったり。旅行記としてどこで話しやめていいのか分からないのですが、自宅でやるはめになった仕事まで含めて温泉だったりするのです。(了)

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