北村薫

北村薫プロフィール&ガイド

北村薫(きたむらかおる)―1949年生まれ(74歳)。埼玉県北葛飾郡杉戸町出身。小説家、推理作家。

高校教師として勤めたのち、1981年『空飛ぶ馬』でデビュー。

1991年『夜の蝉』で第44回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2006年『ニッポン硬貨の謎』で第6回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)、2009年『鷺と雪』で第141回直木賞受賞。

スキップ』『ターン』『リセット』の「時と人三部作」ほかシリーズをなす作品多し。ミステリの論説や、最近ではアンソロジー編纂なども手がけてます。デビュー当時は覆面作家として性別も不詳だったとかですが……男性です。

関連作家・似てるかも作家:タナカミホ 有栖川有栖 宮部みゆき 連城三紀彦 綾辻行人 恩田陸 高橋源一郎 吉本ばなな 橋本治 平野啓一郎

北村薫レビュー一覧(3冊)

  1. 『リセット』表紙
    「時と人」三部作の完結編ということだが、まさか戦中戦後のストーリーになるとは思わなかった。ここでの「時の悪戯」は主人公達に幸福感を運ぶために用意されている。長い時間の流れそのものに暖かく包まれる快さ。
    文学(小説)
  2. 『ターン』表紙
    時の流れから脱落して一人同じ1日を繰り返す。音のない世界の永遠の7月。乗り辛い二人称小説だと思ってたのだが、鳴らないはずの電話が鳴る中盤以降はぐっと引き込まれる。こんな明確な救済ってなかなかないもんね。
    文学(小説)

北村薫の新刊・近刊

  • 有栖川有栖/北村薫/松本清張『清張の迷宮 : 松本清張傑作短編セレクション』表紙
    有栖川有栖/北村薫/松本清張
    2024-07-09
    文藝春秋 文春文庫
    数百作におよぶ松本清張の短編の中から、ミステリ界の旗手二人が各々のベストを厳選!二人をして「文句のつけようがない」と唸らせた傑作ミステリや、...
  • 北村薫/坂口安吾ほか/小森収『ミステリ=22 : 推理小説ベスト・エッセイ』表紙
    北村薫/坂口安吾ほか/小森収
    2024-06-28
    東京創元社 創元推理文庫
    ひとつの真実にむかって書かれる推理小説から、なぜこれほどまでに多様な“読む”面白さが生まれているのか。作家・評論家たちは、推理小説をいかに読...
  • 北村薫『不思議な時計』表紙
    北村薫
    2024-03-27
    新潮社
    映画、演劇、父との記憶ー魅惑の創作世界の謎を探り行く。本との出会いを人生の時間と重ねて綴る9篇の連作小説集。泉鏡花文学賞受賞作『水 本の小説...