橋本治
橋本治プロフィール&ガイド
橋本治(はしもとおさむ)―1948年生まれ。2019年死去。東京都杉並区出身。小説家、評論家。
1978年『桃尻娘』でデビュー。
1996年『宗教なんかこわくない!』で第9回新潮学芸賞、2005年『蝶のゆくえ』で第18回柴田錬三郎賞、2008年『双調 平家物語』で第62回毎日出版文化賞、2018年『草薙の剣』で第71回野間文芸賞受賞。
「桃尻娘」シリーズの文体が「桃尻語」として評判を呼びました。でもそのあたりの小説は現在なかなか手に入らなかったりします。エッセイ集・評論集も多く、「貧乏は正しい!」シリーズが私が手に取った最初なので、やはり皆にも勧めてみたい。源氏物語など、古典を現代語に翻訳する仕事もあり、一部賛否を呼んでいます。
関連作家・似てるかも作家:二村ヒトシ 内田樹 夢野久作 笠井潔 清水義範 滝田ゆう 林真理子 舞城王太郎 吉本ばなな 北村薫
橋本治おすすめ本ベスト3
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若い男は貧乏であるという真理を言ってのけた名著。漫画雑誌に連載された当時の読者にどう受け入れられたのかは知らないが、真っ当なことを言ってる。ソ連社会主義やバブルとの決別で潔く先導するお兄さん風情の妙。文学(エッセイ)
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阪神大震災・オウム・いじめとそれぞれの本質に迫るエッセイ。ハルマゲドンを待望する僕らの弱さはどこへ向かうのか。断定口調の強さが耳に残るものの物足りない。種々の制約は分かるが個々の問題を単純化しすぎか。文学(エッセイ)
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シリーズ最終巻。それで結局どうすりゃいいのよ?に対する「そんな古い考え方なんて捨てちまえ」なのである。サラリーマンが今やるべき事、夫婦別姓から進んだ新しい「家」の形など奇妙で正しい刺激的な話いっぱい。文学(エッセイ)
橋本治レビュー一覧(13冊)
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上司の「思いつき」は会社という組織の特性上、必然的に生まれる。民主主義と儒教の影響まで掘り下げて解説しているので納得感はあるが、著者独特の乱暴なまでの平易さが、新書ゆえにかあまり発揮されてないような。社会科学
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シリーズ最終巻。それで結局どうすりゃいいのよ?に対する「そんな古い考え方なんて捨てちまえ」なのである。サラリーマンが今やるべき事、夫婦別姓から進んだ新しい「家」の形など奇妙で正しい刺激的な話いっぱい。文学(エッセイ)
橋本治の新刊・近刊
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2024-05-22中央公論新社 中公文庫 ; は31-42橋本治の多彩な仕事について、各界の第一人者と語り合う。六つの対話から、稀有な作家の全貌が浮かび上がる対談集。対談者=高橋源一郎(短篇小説)、...
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2024-01-23中央公論新社 中公文庫女性は御簾に隠れるべき存在だった時代、紫の上は軽やかに駆ける少女として描かれた。作家が物語に託した革新的なアンチテーゼは、一千年後の読者であ...
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