中上紀
中上紀プロフィール&ガイド
中上紀おすすめ本ベスト
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大音量のガムランとバリの熱気のなか、悪霊に憑かれた者、神に魅入られた者たちが踊る。著者は、スタイルじゃなくアジアの湧気が本当に好きなんだなと思わせる。日本とバリを往復するストーリーも緩急があってよい。文学(小説)
中上紀レビュー一覧(6冊)
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旅の短編集。物語としての起承転結よりも、バンコク、カウアイ島、シンガポール、チェンマイ、それぞれの気温や湿度の再現に気が配られてる。海中出産なんて変った題材をもってきながら「ハワイの海」に重点がとか。文学(小説)
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「父と熊野」に本腰入れて向かい合った初めての書。血族の業を描いた健次がその娘によって描きなおされるとき、また新たな熊野が現れる。社に祭りに蝉の声、なんて深い森の国か。『鳳仙花』ほかの読解も充実してる。文学