中島らも

中島らもプロフィール&ガイド

中島らも(なかじまらも)―1952年生まれ。2004年死去。兵庫県尼崎市出身。小説家、劇作家。

広告代理店に勤めるコピーライターから作家へ。劇団「笑殺軍団リリパットアーミー」を主宰し、俳優としても活動。

1992年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞、1994年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。

アルコール依存症という体験を文学にしようとした変わった人。アル中の主人公がこんなに活躍する話はこれまでなかったはず。『今夜、すべてのバーで』は闘病記のような小説です。よい子のみんなはクスリやっちゃだめですよ。

関連作家・似てるかも作家:高野秀行 伊坂幸太郎 大槻ケンヂ 中島美代子 青井硝子 中島さなえ ウィリアム・バロウズ 志茂田景樹 藤本義一 田中小実昌

中島らもおすすめ本ベスト

  1. 『今夜、すべてのバーで』表紙
    酒で肝臓をやって入院するアル中の男が、冴え冴えした病室で見つける生き方。実体験が元になってるとはいえ「口は悪いが誰より熱い医者」など舞台装置は周到にすぎる。それでも「依存」の在処を探る手つきは確かだ。
    文学(小説)

中島らもレビュー一覧(6冊)

  1. 『とらちゃん的日常』表紙
    装幀どおりに猫が走り回るエッセイには違いないのだが、バンドに劇団に幻覚キノコで泥のような生活だったり。逆に言えば写真豊富で和めるのが清涼剤にはなる。甘えたがり遊びたがりが絵から伝わって頬も緩みますね。
    文学(エッセイ)
  2. 『バンド・オブ・ザ・ナイト』表紙
    ロックバンドの話もあるのだが、ここでは「周波数」のバンドか? 脳内周波数狂いすぎです。クスリでトンでる描写が延々続き、ジャンキーの視覚を体験できるが、イメージ横溢しすぎ文字だけ追ってることもたびたび。
    文学(小説)

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