西村賢太

西村賢太プロフィール&ガイド

西村賢太(にしむらけんた)―1967年生まれ(56歳)。東京都江戸川区出身。小説家。

2003年、同人雑誌『煉瓦』に参加して小説を書き始める。私小説作家として知られる。

2007年『暗渠の宿』で第29回野間文芸新人賞、2011年「苦役列車」で第144回芥川賞受賞。

「中卒」とか「逮捕歴」とかイメージ戦略かと思わせるような無頼作家。

関連作家・似てるかも作家:藤澤清造 田中英光 朝吹真理子 田中慎弥 町田康 宇佐見りん 大久保房男

西村賢太レビュー一覧(2冊)

  1. 『暗渠の宿』表紙
    文体も態度も時代がかった無頼な私小説。風俗嬢に騙され、藤澤清造に心酔し、飲んで暴れる。全部同じテーマだと聞いて何を評価したらと迷うが、初の西村作品としてはその動機としての「怨念」に感嘆しながら読んだ。
    文学(小説)
  2. 『どうで死ぬ身の一踊り』表紙
    「自分がどれほどダメか」ということを披露する私小説の系譜というものがあるわけだが、不快になるレベルの粗暴。DVで家を出てった女を泣いて呼び戻してまた殴るとかもうね、愚かしさを見つめるのでも自分好きすぎ。
    文学(小説)

西村賢太の新刊・近刊

  • 西村賢太『雨滴は続く』表紙
    西村賢太
    2024-01-04
    文藝春秋 文春文庫
    完結直前に著者急逝、衝撃を呼んだ遺作が待望の文庫化。新進作家・北町貫多の奮闘を描く。小説のヒロイン葛山久子の原稿も収録。
  • 西村賢太『蝙蝠か燕か』表紙
    西村賢太
    2023-02-03
    文藝春秋
    廻雪出航 黄ばんだ手蹟 蝙蝠か燕か
  • 西村賢太『誰もいない文学館』表紙
    西村賢太
    2022-06-23
    本の雑誌社
    誰もいない文学館 文豪ばかりが作家じゃないと、いつか教えてくれた人たち