町田康

町田康プロフィール&ガイド

町田康(まちだこう)―1962年生まれ(59歳)。大阪府堺市出身。小説家、ミュージシャン。

パンク歌手・町田町蔵としてミュウジックシーンに燦然と輝く。「メシ喰うな」1枚で解散したINU、FUNAほかバンドを転々としつつ、映画「爆裂都市」で俳優として呼ばれたりもしつつ、1992年『供花』が書籍としてのデビュー作品。

1997年『くっすん大黒』で第7回Bunkamuraドゥマゴ文学賞および第19回野間文芸新人賞、2000年『きれぎれ』で第123回芥川賞、2001年『土間の四十八滝』で第9回萩原朔太郎賞、2002年『権現の踊り子』で第28回川端康成文学賞、2005年『告白』で第41回谷崎潤一郎賞、2008年『宿屋めぐり』で第61回野間文芸賞受賞。

文学界を激震させた『くっすん大黒』ほか独特の脱力文体が魅力。以後の文学新人賞応募作品は「エセ村上春樹からエセ町田康に傾向が変わった」と言われるほどでした。とりあえず『くっすん大黒』を手にとってみましょう。これがダメだったら他の作品も全部ダメです。小説もエッセイも全部同じ口調でそれがまたすげえ!と思ったりもするのですが、最近は新しい文体を模索しているようにも見えます。

関連作家・似てるかも作家:伊藤比呂美 小山田浩子 高野秀行 又吉直樹 奥泉光 三代目魚武濱田成夫 吉本ばなな 高野文子 ひさうちみちお 高橋源一郎

町田康おすすめ本ベスト5

  1. 『夫婦茶碗』表紙
    相変わらずのダメ人間だ。ペンキを塗ったり卵を並べ替えたりメルヘンに溺れたりして激しく堕落してゆく。夢がこわれました。とにかく読むのが楽しい。この文体のまま切実な哀しみさえ表現しきった「人間の屑」併録。
    文学(小説)
  2. 『くっすん大黒』表紙
    パンクロッカー町田町蔵の作家デビュー作。ダメな人間のダメな生活を楽しげに描く。置物の大黒みたいに役立たずで、だからこそ生きていけるんだ。へろへろした文体なのに高速移動している。この浮遊感がたまらない。
    文学(小説)
  3. 『宿屋めぐり』表紙
    主の命に従って何度も堕ちなおす地獄めぐり。理不尽な試練と壮絶な審判に怖れが波状的に襲ってくる大作だ。気分屋なサディストの手のひらでくるくる回るのが人の一生なのだとしたら救いねぇ。救われねぇって震えて。
    文学(小説)
  4. 『実録・外道の条件』表紙
    マスコミの低能を罵倒する短編集。良心も常識もない奴等の無礼からこちらも不愉快になる寸前、ジューシーな文章で笑いにかっさらってくれるのが心地よくて。実録だとするなら紐育のしゅず子はその後どうなったのだ?
    文学(小説)
  5. 『猫にかまけて』表紙
    町田家の猫たちの極悪非道なる振る舞いを小気味良いリズムで論った腹筋にくるエッセイ。に留まらず、突然舞い込む死の予兆に対して人にできる事はなんだろうという考察が、笑みを引きずった頬に痛かったりする良作。
    文学(エッセイ)

町田康レビュー一覧(50冊)

  1. 『スピンク合財帖』表紙
    『スピンク日記』続編、犬目線での身辺雑記エッセイ。猫エッセイと比べて犬だと全般に野外、おでかけ系のエピソードが多くなるので広がりが出るね。庭の鯉池の話がなかなかすごい、1m級の鯉もいる池が庭にある生活。
    文学(エッセイ)
  2. 『この世のメドレー』表紙
    超然者が意地の張り合いから沖縄へ。そんでロックンロール。まぁーくだらない。こんなくだらないお話で一冊の長編が書けてしまう、別格の鬼才。繰り言の端々で笑えるんだけど、ダルそうな著者の顔が真に迫ってるの。
    文学(小説)

町田康の新刊・近刊

  • 町田康『ギケイキ② 奈落への飛翔』表紙
    町田康
    2021-08-06
    河出書房新社 河出文庫
    日本史のヒーロー源義経が、千年の時を超え自らの物語を語る! 兄との再会と対立、恋人との別れ…抱腹絶倒の現代版『義経記』。
  • 町田康『湖畔の愛』表紙
    町田康
    2020-12-23
    新潮社 新潮文庫
    今日も一面霧が立ちこめて。ときに龍神が天翔るという伝説がある九界湖の畔で、むっさいい感じで営業している九界湖ホテル。支配人新町、フロント美女...
  • 町田康『ホサナ』表紙
    町田康
    2020-11-13
    講談社 講談社文庫
    私たちを救ってください。栄光と救済。呪詛と祈り。迷える民にもたらされた現代の超約聖書。著者、新たな代表作。