大崎善生
大崎善生プロフィール&ガイド
大崎善生(おおさきよしお)―1957年生まれ(66歳)。北海道札幌市出身。小説家。
日本将棋連盟に入り、将棋雑誌の編集長を務める。その後作家へ。
2000年『聖の青春』で第13回新潮学芸賞、2001年『将棋の子』で第23回講談社ノンフィクション賞、2002年『パイロットフィッシュ』で第23回吉川英治文学新人賞受賞。
将棋のノンフィクションで話題を集めた後、一転して青春小説『パイロットフィッシュ』を上梓すると、社会現象的に売れました。小説デビュー作とは思えないほどの完成度にみんな驚いたんですね。やっぱりまずは『パイロットフィッシュ』から読んでみてください。装丁が美しい。カバーを外しても美しい。
大崎善生おすすめ本ベスト3
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頭から尻まで意志が詰まってるのに不思議に透明感を湛えた文章で、気の抜けた部分がまったくない。「心の湖に沈む消せない記憶」という装置もその感傷も、決して目新しいものでもないんだけど、正攻法でぐっとくる。文学(小説)
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『パイロットフィッシュ』続編。癌で死に行く恋人という設定はストレートすぎて卑怯だと思うのだが「ボルシチ博士」とかSM海外ツアーだとか、伏線ともいえないただのリフレインが大いに効いてる。大団円も文句なし。文学(小説)
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病と闘いながら29歳までの人生を「勝ち」に賭けた将棋界の怪童・村山聖の執念。羽生と同時代にこんな物語が進行していたとは。生きる目的は名人になることだけといった上昇欲をこそ、彼の才能と呼ぶべきものだろう。芸術・美術
大崎善生レビュー一覧(14冊)
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旅のエピソードや好きな本の話、日頃考えてることなど、身辺系エッセイ集。「傘の自由化」は成功しないけど、それなりの気配りに包まれた優しい世界。ナイーブに過ぎると言ってもいいけど素材を見つける視点がある。文学(エッセイ)
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迷走する学生運動末期、内ゲバの果てに砕かれてゆく頭蓋骨。姉が犠牲になった理由を求めて、少女は暗闇のなかに飛び込んでゆく。本を開くまで想像してなかったテーマだが、喪ったものへの哀切の響きはいつもどおり。文学(小説)
大崎善生の新刊・近刊
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2019-03-23KADOKAWA 角川文庫2007年8月24日、深夜。名古屋の高級住宅街の一角に1台の車が停まった。車内にいた3人の男は帰宅中の磯谷利恵に道を聞く素振りで近づき、拉致...
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2018-08-07祥伝社 祥伝社文庫三十半ばで娘を授かった西岡順一は、喜びとは裏腹に、母となった妻との新しい暮らしに不安を感じていた。二人にとって子供の誕生は人生の頂なのか?ア...
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