塩狩峠 - 村上春樹『羊をめぐる冒険』

物語の舞台 - 塩狩峠(北海道 上川郡比布町)

我々は旭川で列車を乗り継ぎ、北に向って塩狩峠を越えた。九十八年前にアイヌの青年と十八人の貧しい農民たちが辿ったのとほぼ同じ道のりである。

羊博士ゆかりの「十二滝町」へ向かっています。十二滝町は実在しない地名ですけど、作中にあるとおりのアクセスでは、旭川から宗谷本線で北上して、「典型的な小規模の地方都市」でさらに乗り換えて東へ電車で2時間弱で終点の「十二滝町駅」に着きます。

1985年に廃線になっていますが「美幸線」が宗谷本線美深駅から東へ伸びていました。終点は仁宇布(にうぷ)。おそらくこのあたりでしょう。

仁宇布周辺では、美幸線の廃線跡を活かして、トロッコで自走できるレジャー「トロッコ王国美深」が運営されています。

掲載日:2012-08-05
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

塩狩峠について

塩狩峠(しおかりとうげ)は、北海道上川郡比布町(旧石狩国)と上川郡和寒町(旧天塩国)の境にある峠。天塩川水系と石狩川水系の分水界である。


[概要]

標高は263メートル。名寄盆地と上川盆地を結ぶ交通路として開削され、北海道内の旧国名である天塩国の「塩」と、石狩国の「狩」をとって命名された。


[道路]

1898年(明治31年)に現在の国道40号の前身となる仮定県道天塩線が開通。当初は悪路であったが1973年(昭和48年)に改良改修、1991年(平成3年)には現ルートが完成し、勾配やカーブが緩やかな峠になった

エリア一覧