わたしとクリアは、ほんのすこし熱めの透明なお湯のなかで、おもいきり手足をのばした。
下北半島奥薬研温泉の露天風呂だ。ついに下北半島までやってきたのだ。
薬研温泉からさらに奥、山深い秘湯にある奥薬研温泉。無料の露天風呂(昔は混浴でしたが現在は時間で男女が分かれています)と、有料の日帰り入浴施設がある。宿はないです。私が行ったときには下北交通大畑駅からバスで30分・・・だったのですが、現在は廃線となったため、公共交通でのアクセスはさらに面倒になりました。
小説中ではバイクと車で東京から旅してきた主人公たちが、近くのキャンプ場で野宿しつつ、露天風呂に入りに来ます。基本的に安らかな心境になることの少ない旅なのですが、ここではひとときの休息を得ます。川辺のだだっぴろい露天風呂に浸かってると、そうなりますよね。
掲載日:2006-09-20