宮城刑務所 - 佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』

物語の舞台 - 宮城刑務所(宮城県 仙台市若林区)

十分ほど走ると、ぐるりと張り巡らされた刑務所のコンクリート塀が見えてくる。そこは、はるか昔は伊達政宗の晩年の居城だった。いまでは、それは、一部残っている堀に面影を残しているだけだが。そして、M化学工業の工場があるあたりは処刑場だったという。

伊達政宗晩年の居城、若林城は仙台市若林区、現在は宮城刑務所になっている場所にありました。堀の形はほとんどそのまま残っているほか、「若林城跡」の碑がバス停のそばに立ちます。

城跡が現在刑務所になってるという例はそう多くないんじゃないかと思いますが、堀など「外敵が攻めにくい」構造になってる城郭を、「中から外へ出られない」刑務所として利用するとはなかなか洒落た(?)転用です。

作中では、主人公の新聞配達区域がこの周辺で、日々この刑務所の塀を横目に早朝の街を走ります。

掲載日:2012-03-04
宮城刑務所イメージ
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

宮城刑務所について

宮城刑務所(みやぎけいむしょ)は、法務省仙台矯正管区に属する刑務所。下部機関として仙台拘置支所石巻拘置支所古川拘置支所を有し、仙台拘置支所は本施設に隣接している。


[所在地]

〒984-8523 宮城県仙台市若林区古城二丁目3番1号

  • 仙台市地下鉄南北線「河原町駅」下車、徒歩15分
  • JR東日本 東北本線 仙台駅から仙台市営バスで「南小泉三丁目」下車、徒歩3分


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