彼女がちょっとだけ悲しんだのは、入口にテレビのコマーシャルで見るようなぬいぐるみのミッキーマウスやドナルドダックがいないことだった。でも何のことはない、僕らが乗り物に二つ乗っている間に、エレクトリック・パレードが始まったんだ。
「ファースト・フード」より。
ディズニーランドへデートにやってきた二人。到着したのはもう夜で、でもまだ賑わってます。
短編小説集のなかの1編ですが、尾崎の小説のなかでは珍しくファニーな文体をもった作品です。恋人の想定外の言動にあたふたする男のストーリー。
関連サイト:東京ディズニーランド
掲載日:2012-07-22