柴又帝釈天 - 松浦寿輝『幽』

物語の舞台 - 柴又帝釈天(東京都 葛飾区)

葛飾の街はまた変哲もない葛飾の街に戻っていた。伽村は土手道をそのまま歩きつづけ柴又帝釈天に出て、しかし参道に並ぶみやげもの屋を冷やかす元気もなくタクシーを拾って早々に引き上げてきた。

「男はつらいよ」寅さんの舞台、柴又帝釈天題経寺。初詣で訪ねた方もいらっしゃるでしょうか。

主人公は帝釈天にほど近い一軒家を借りて生活をしてます。「例の垢抜けない喜劇映画のシリーズですっかり有名になってしまったあの帝釈天のような騒々しい東京名所も」なんて表現もあって、あまり歓迎してない風ですが。

いいところだと思うんですよ、たぶんね。でも寅さんのイメージがありすぎてかえって訪ねづらい感が。私は行ったことがありません。

掲載日:2009-01-10
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

柴又帝釈天について

柴又帝釈天(しばまたたいしゃくてん)または、帝釈天 題経寺(たいしゃくてん だいきょうじ)は、東京都飾区柴又七丁目にある日蓮宗の寺院である。正式には経栄山題経寺(きょうえいざん だいきょうじ)と号する。旧本山は大本山中山法華経寺(なかやま ほけきょうじ)。親師法縁。

「帝釈天」とは本来の意味では仏教の守護神である天部の一つを指すが、地元では、題経寺の略称として用られることも多い。


[概要]

江戸時代初期の寛永6年

エリア一覧